活動レポート

がんアライ部発起人・西口洋平さんが旅立ちました

がんアライ部発起人・西口洋平さんが旅立ちました

2020年5月8日。がんアライ部発起人の西口洋平さんが旅立ちました。がんアライ部でともに活動をしてきた発起人からのメッセージと、西口さんが登場するがんアライ部の記事をご紹介します。

西口さんについて

 

2015年、35歳のときに「ステージ4の胆管がん」の告知を受けて以来、「仕事とがんの両立」を体現してきた西口さん。

 

もともと働いていたエン・ジャパンでの仕事を続けながら、周囲に同世代のがん経験者がいないことから、インターネット上でのピア(仲間)サポートサービス「キャンサーペアレンツ~こどもをもつがん患者でつながろう~」を立ち上げました。

 

キャンサーペアレンツ:子どもを持つがん患者の方が、同じ境遇の方を探すことができ、仲間になることができるピアサポート(仲間同士の支えあい)サービス

 

2017年10月に発足したがんアライ部には、当初から発起人として参加。これまで勉強会やがんアライアワード表彰式など、数々の場面で協力をしてくれていました。

 

発起人からの追悼メッセージ

 

ARUN合同会社 代表 功能 聡子

西口さんに会うたびに、なぜかいつも、亡くなった夫の姿を重ね合わせていました。「僕は違う人間だよ、一緒にしないで」と叱られそうですが。

 

夫は、ステージ4の肺癌で、元気そうだと言われていましたが、家ではしんどそうなことも、よくありました。がんを抱えて生きる、働く、それがどういうことか、私には想像もできないことでした。

 

がんアライ部の活動は、がん患者のお役に立てているのか、治療をしながら働いている人たちの力になっているのか、それを教えてくださるのが西口さんの存在でした。

 

西口さんは、イベントがあると欠かさず、誰よりも早く会場に来てくださいましたよね。限られた時間、誰よりもしんどい体で、誰よりも忙しいはずなのに、、、いつもにこやかに談笑していらした姿が目に焼き付いています。

 

西口さん、がんアライ部の発起人になってくださって、本当にありがとうございました。貴重な時間を使うことを許してくださった、ご家族の皆様にも、心から感謝しています。

 

がんアライ部が、がんと共に生き、がんと共に働く人の近くで、共に語ったり笑ったりする存在になれるように。これからもどうか、天国から、見守っていてください。

 

また会う日まで。再会の時を心から楽しみにしています。

 

認定NPO法人フローレンス 代表 駒崎 弘樹

西口さん、あなたの事業メンターをできて、幸せでした。
あなたと出会えて、幸運でした。
あなたが僕に、「よく生きる」とはどういうことなのか、教えてくれました。
本当にありがとうね。

 

ねえ、いつか僕がそっちに行った時は、一緒に一杯やりましょう。
それまで、あなたに恥じないように、今日という日を生きたいと思います。

あなたが人生を全力で駆け抜けたように。僕も。

 

キャンサー・ソリューションズ株式会社 代表取締役社長 桜井なおみ

西口さんと初めて出会ったのは、かたーーーい会議の席だったと思います。事前打合せの際に「一度はウケをとりたい」と言い、私と「関西人と関東人の『ウケの質』について議論した記憶があります。欠点よりは長所をみつめ、助けて欲しいことを助けてと言う姿勢、「共感」を第一にする姿勢には大いに学びを得、笑わせてもらいました。


1年間でがんの診断を受ける人は約100万人、亡くなる人は約40万人います。家族や関係者を含めるともっと大きな数になるでしょう。西口さんが見つめる先には、そうしたたくさんの人や人生、思いがあることにも心を寄せて欲しいと思います。仲間に先を越されたときはいつも言いますが、もし別の世界があるとしたら、「花見の一等席を確保しておいてほしい」。同じ時間にともに生きることができて良かった。ありがとう。

 

認定NPO法人マギーズ東京 共同代表理事 鈴木美穂

ぐっち、こと西口洋平さんとは、がんを経験して感じた様々な課題を解決しようと活動する同志として、がんアライ部をはじめとする様々な場面でご一緒させていただきました。ぐっちは、いつも真摯で、ユーモアたっぷりで面白くて、みんなに愛され、頼りにされる人気者でした。私もどれだけぐっちに笑わせてもらったか、相談にのってもらったか…ぐっちとのかけがえのない思い出が眩しく思い出されます。

 

そんなぐっちがとりわけ思いを持っていたのが、「がんと就労」の問題についてでした。ぐっちの尽力に多くの人が救われ、励まされてきました。がんアライ部の一員として、ぐっちの思いを繋いでいけるように、頑張りたいと思います。

 

カルビー株式会社 常務執行役員人事総務本部長 武田雅子

西口さんの死を受けとめなければいけない日が来ることは、彼の話を聞いて、どこかで認めたくないながらも分かっていました。

 

そもそも彼とは、いつであったんだろう?それくらい自然にごく自然に、彼は私のサバイバーライフの中で、気づけばいつも先頭を走るリーダーの一人でした。時に、体が辛そうでもその歩を緩めることなく、力強く、そしてどんな時もユーモアを持ってニヤッと笑いながら。

 

悲しい知らせを知ったあの日を境に、彼の体は無くなってしまったのだけど、彼の創っていってくれたあのあたたかい心の場所は、確実にこれからもそこを求めるみんなのためにあり続けるのだと思っています。いつか向こうでまた、あの笑顔に会えることを思いながら、今は心からのご冥福と、ご家族に穏やかな時間が少しでもあることを祈るばかりです。

 

西口さんが登場するがんアライ部の記事

 

取材や勉強会登壇など、これまで西口さんにはさまざまな企画にご協力いただきました。また、がんアライ部以外のがん関連イベントにも数多く登壇しており、がんアライ部ではその様子をレポートしてきました。西口さんが登場する記事をまとめましたので、ぜひご覧ください。

 

びっくり退職はどう防ぐ? 登壇者と参加者が考える「がんと就労」【CancerX 2020レポート】(2020/03/04公開)

 

“がん治療中の部下”と上司が対談。目標を下げず、全社表彰されるほどの実績を出せる理由とは?【がんアライ部第6回勉強会レポート】(2019/07/10

 

柔軟な働き方を実現する、”会社と当事者の関係性”とは? 【サイバーエージェント・曽山哲人×キャンサーペアレンツ・西口洋平】(2018/04/23公開)

 

SOSはどこに出す? 会社も個人も、がんに直面したときの避難訓練を【ネクストリボン2018レポート】(2018/02/28公開)

 

ミスが目立つときはどう対応すべき? がん治療中の社員を支えるために、最も大切なこと【第1回勉強会レポート】(2017/11/10公開)

 

がんアライ部発足記者会見&第1回勉強会の様子をダイジェスト動画でご紹介!(2017/11/16公開)

 

がんアライ部事務局より

 

「がんと就労」という社会課題に対して職場ができることを発信したい。
私共が西口さんに協力をお願いした際、二つ返事でご快諾くださり、大きくて温かい手で握手をしてくださったことが思い出されます。

がんアライ部の活動を始めてから、西口さんとさまざまなイベントやがんアライアワードの選考会でお会いできることをいつも楽しみにしておりました。

西口さんがいる安心が、がんと就労に関わる活動を始めて間もない我々にとってどれほど大きいものだったのかを実感しております。
あのやわらかい関西弁でつくりだされるあたたかい空気と率直なご意見に、いつも助けられ、我々が発信し続けていくことに勇気をくださいました。
これからも、がんアライ部事務局としてできることを続けて参りたいと思います。

 

がんアライ部事務局長 森

 

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