活動レポート

第6回がんアライ部・名古屋勉強会をオンライン開催しました - がんアライ部

第6回がんアライ部・名古屋勉強会をオンライン開催しました - がんアライ部

2022年1月21日(金)、第6回がんアライ部・名古屋勉強会をZOOMにて行いました。「仕事と治療の両立支援ネット―ブリッジ」との共催です。

勉強会のテーマは、「両立支援における合理的配慮の考え方」、講師は弁護士・高森裕司先生(弁護士法人 名古屋南部法律事務所平針事務所)です。

 

「合理的配慮」の理解、なぜ必要なのか、両立支援における活用方法などお話いただきました。質疑応答では、具体的な質問が数多く寄せられ、参加者の皆さんの関心の高さが伺えました。

 

<質問>

雇用者から求められる配慮について、法定義務として求められる配慮の範疇なのか、それを上回るもので義務とまでは言えないものかの線引きはどのように考えればいいのか。

<回答>

個別性が高い分、線引きは難しいが、「ここは義務じゃないから」と一歩的に線を引くのは問題がある。なぜできないのか、できる方法はないのか、やり方を工夫できないか、より具体的な場面で考える必要がある。それらができない場合、代替案を示して対話をすること。丁寧にプロセスを踏んでいく事が大切。

また、どれぐらいのスパンで考えるか、治療状況により変化があるので、そのあたりも含め柔軟に考えていく必要がある。

 

グループディスカッションでは、がんサバイバーの方、支援者の立場の方、企業人事の方などが集まり、講演での気付きや、それぞれが感じる課題等について活発に意見交換をしました。

 

・自分は小規模の企業で働いていたので、がん治療の際にもかなり融通をきかせられたと思う。もっと大きな規模の企業だったら、ここまで個に寄り添った対応ができなかったのではないか。

 

・合理的配慮という言葉は事業者側からするととっつきづらい、やらなければいけないなどややネガティブに捉えられていると思う。一事業者が単独で取り組むのではなく、企業がまとまって活動するのが良いと思う。

 

・事業者と罹患社員のお互いが話しづらそうにしていることを支援者として感じることがある。もう少し突っ込んだ関係になるためには、何かしらの仕組みが必要なのではないか。

 

・自社ではまだ合理的配慮に関する対応が進んでいない。個人ごとにきめ細やかに対応していくことの重要性がわかった。

 

対面でのイベント開催が難しい状況が続いていますが、これからもがんアライ部ではオンラインでの勉強会や交流会など、企画していきます。

 

また、がんアライ部ではがんの治療をしながら働きやすい職場や社会を実現するため、企業の「がんアライ宣言」を募集しています。自社が、がん罹患者の味方「アライ(ally)」であること、「がんとともにはたらき続けられる企業」であることを、世の中にも働く従業員の方にも、宣言してみませんか?

>>がんアライ宣言の詳細はこちら

 

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