がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社日立システムズエンジニアリングサービスの「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社日立システムズエンジニアリングサービスの「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社日立システムズエンジニアリングサービス

事業内容:システム構築、システム運用・監視・保守、情報関連機器・ソフトウェアの販売と開発

従業員数:2,061人(2021年4月1日現在)

ウェブサイト:https://www.hitachi-systems-es.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・社内のメンバーががんに罹患。病気が発覚し、今後の治療や仕事のことで不安に思っていたところ、同じ病気の体験者に相談にのってもらえたことで不安が解消され、現在は治療と仕事を両立して活躍している。

 

・そのメンバーから、「自分自身の経験を生かして、がんの早期発見・早期治療の大切さを伝え、がんに罹患しても安心して働きつづけられる制度やサポート体制があることを伝えたい」という申し出があり、健康経営・ダイバーシティ部門の担当者がこれに共感して、取り組みを開始した。

 

・LGBTをはじめ、障がい者や病気治療中の方が、必要なときに相談しやすい風土づくりとして、日立システムズグループオリジナルの「ALLYステッカー」を作成し、賛同者に配布。PCや携帯電話に貼ることで、ALLYの浸透と見える化を促進。

 

・2020年度に本アワードシルバー賞を受賞したことで、がんを治療しながら働く従業員が「がんアライ」の活動を知り、本人より、「この活動の一助となれば」「同様に病気を抱えながら働いている方に対しても少しでも自分の状況を伝えることで励みになれば」と、自身の状況を社内に発信する提案がなされた。

 

社内広報「健康づくり通信」に本人への取材記事を掲載し、がん治療をしながら働く状況を広く知ってもらい、より良いサポートにつなげるための社内の意識変革への思いを共有した。

 

風土づくり

 

◆定期健康診断の申し込み時に、各年齢・性別に応じて受診できるがん検診メニューと補助金申請方法の案内を全従業員に発信するなど、がん検診受診率の向上に取り組んでいる。

 

◆定期健康診断やがん検診で精密検査の指示を受けた従業員には保健師が受診をフォローしている。

 

◆管理職研修の中で、保健師から健康に関する講話を実施するなど、支援体制や健康への取り組みを社内に周知することにより、がんに限らず健康全般において保健師をはじめとした関連部門(人事・総務スタッフや産業医も含む)に相談しやすい風土づくりをすすめている。

 

◆2015年度より「がん予防と早期発見」をはじめとする健康に関するセミナーを定期的に開催。2019年度には日立システムズを中心にグループ会社一体となった「がんと就労を考える:がん予防と早期発見セミナー」を実施し、当社からも多くの従業員が参加した。

 

・乳がん・食道がんを経験された日立グループ社員を講師にむかえ、治療と仕事を両立するまでの実体験や実際に利用した制度・工夫点を参加者に伝えることで自分や家族の健康について自分事として考えていただく機会としている。

 

・がんに罹患したときに利用できる会社制度や、がん検診メニューと補助金制度、仕事と治療の両立支援サポート体制等の説明を行い、がんに罹患しても就労可能な環境となっており、気になることや困ったことなどがあった場合に相談しやすい環境があることを知ってもらう機会としている。

 

◆2019年7月からは、がんセミナーに合わせて「がんになっても安心して働ける職場づくり」座談会を開催。がんに罹患したら、どうやって治療と仕事を両立し、あるいは職場としてサポートができるのか?について参加者同士で対話する機会としている。

 

◆社内イントラに「仕事と治療の両立」、「健康なんでも相談室」の2つのWebページを新設した。

 

・「仕事と治療の両立」のページでは実際に治療をしながら働いている従業員の事例紹介や通院、短時間勤務時に利用できる社内制度を紹介し、「健康なんでも相談室」のページでは、がんを含めた健康セミナーの開催案内、「健康づくり通信」を発信することで、従業員が随時、最新の健康情報を得やすいような環境を整えた。

 

◆がんをはじめとした健康障害予防として、食生活の改善施策を強化した。

 

・全従業員に対し、野菜摂取の大切さや、必要摂取量を理解してもらうためのe-ラーニング、従業員同士が、楽しみながら野菜を摂取することを目的とした「野菜摂取選手権」を実施。

 

・また女性従業員に対して、年齢による身体の変化と野菜摂取の関連を学ぶ年代別のセミナーを開催し、自らの身体と向き合う機会を多方面から設けた。

 

◆従来、健康診断結果から把握できていなかった婦人科検診の受診率を社内独自で調査した。

 

・会社として継続的に受診率を把握し、婦人科検診受診の重要性を発信、啓発することで、早期発見、早期治療につなげていく環境を整えていく。

 

◆生活習慣病健診の数値が高い従業員が多い部門を選定し、対象の従業員に、自身の「現状を知り」、日々歩くことにより「身体の変化に気づいてもらう」ためのサービス(ヘルスサポートプログラム)をトライアル導入。

 

・従業員自身が健康に関心を持ち、健康づくりを積極的に進めることができる風土を醸成するため、今後も展開を図る。

 

相談できる環境づくり

 

◆がん治療をしている社員への勤務上の配慮検討のために必要な情報は、社内保健スタッフ(主として産業医)が主治医と情報連携し、配慮検討に必要な情報展開を会社側(人事・総務スタッフ)に行っている。

 

◆「本人」「所属上長」「産業医・保健師」「人事・総務スタッフ」が一体となり、個々人の治療状況に応じてサポートする「仕事と治療の両立支援サポート体制」を立ち上げ、問い合わせ先をホームページやセミナー等を通じて周知している。

 

◆がんの治療状況別に、治療と仕事の両立支援制度を整理して一覧表に纏めている。本人が所属上長に相談する際や、産業医・保健師・人事・総務スタッフが両立支援サポートを実施する際に、相談しやすくスムーズなサポートができるよう、この一覧表を見ながら会話するようにしている。

 

◆社内保険スタッフ(産業医、保険師)が常駐する健康相談室を設置し、健康相談、急な体調不良時の応急対応、休憩ができる環境を整えている。 

 

・2021/4月より「ES HEALTH GARDEN」という名称でリニューアルOPENし、整体師を常駐させたり、部屋のレイアウトを一新し、庭の感覚で気軽に足を運べる雰囲気を作ることにより、より一層活用しやすい環境を整えた。

 

制度・配慮

 

◆定期健康診断時のオプションとして各種がん検診の受診を推奨しており、がん検診受診者には、健康保険組合から補助金を支給している。

 

・2021年度は、健康保険組合の補助金以外に、会社独自で各種オプション検査費用の一部補助を実施した。

 

◆仕事と治療の両立支援制度として、フレックス勤務、時間単位年休、時差出勤等の柔軟な勤務・休暇制度あり。

 

・2020年10月からは、働きながら治療を続けるニーズが高まっていることを受け、がん治療他を対象とした「治療勤務制度取扱規則」が新たに制定され、短時間勤務(7時間、6.5時間、6時間、5時間)や、在宅勤務制度が利用可能となった。

 

講評・コメント

 

・社内イントラに「仕事と治療の両立」、「健康なんでも相談室」の2つのWeb ページを新設されるなど、従業員に情報をわかりやすく届ける工夫をされています。

 

・がんをはじめとした健康障害予防として食生活の改善施策を強化され、「野菜摂取選手権」を開催されるなど、独自の取り組みを推進されています。


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