がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 シルバ-】社会保険労務士法人名南経営の「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2021 シルバ-】社会保険労務士法人名南経営の「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバ-受賞:社会保険労務士法人名南経営

事業内容:社会保険労務士事務所

従業員数:28人

ウェブサイト:https://www.roumu.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・従業員ががんに罹患したことがきっかけで、働きながらがん治療が受けられる体制を整えた。それまで担当者任せで休みづらく、休んでも仕事がそのまま残っている状態だったが、小チーム制による情報共有や業務の標準化・マニュアル化により、通院や治療後の体調不良時にも顧客に迷惑をかけることなく、安心して休めるようになった。

 

・「両立支援推進担当者」を設置。対応に苦慮する管理職のサポートや、チームを超えた業務調整を行うことで、がんになった人も、それを支える人も、その他の事情や制限を抱えた人も、誰もが安心して働き続けられる「働き方改革」を目指している。

 

・がんに罹患した従業員は、家族に就労継続を反対されたが、上司や同僚が「待っているよ」といってくれたことで今も働き続けられていると感謝している。

 

・通院や体調不良等が続き、申し訳ない気持ちから、周囲に頼ることがうまくできなかったとき、何も言わなくても業務フォローしてくれたり、「大変だね、頑張っているね」とさりげない一言を交わしてくれることが大きな支えとなった。

 

・顧客から、従業員ががん罹患したときの対応や、治療と仕事の両立支援について相談を受けることが増えた。社会保険労務士として、経営者の思いと当事者の思いを汲み取りながら支援する取組を行っている。

 

風土づくり

 

◆健康経営の認証を取得

従業員一人一人の健康意識と生産性の向上に努めている。

 

◆定期的な研修を実施

がんに罹患した従業員がどうしたらよいか、管理職をはじめ周囲がどうしたらよいかなど、当事者やそれを支える同僚が「お互いさま」と思える内容を重視している。

 

◆業務の標準化やマニュアルの作成

属人化を排除する取組を行い、がんになっても安心して休める体制を整えている。

 

相談できる環境づくり

 

◆小規模チーム制を採用

月1回以上ミーティングを実施し、その場で相談や課題を共有することができる。

 

◆毎朝チームで集合

メンバー一言ずつ課題等をコメントすることで、さらに短期的な現状把握をしている。

 

◆半年に1回役員面談を実施

チームを超えた状況把握や課題を共有している。

 

◆グループ全体の衛生委員会に参加

外部の産業医に相談できる環境を整えている。

 

制度・配慮

 

◆定期健康診断の際、がん検診を含めた付加検診も受診できるよう希望聴取を行っている。二次検査が必要な対象者に対して、受診の勧奨を行っている。

 

◆時間年休制度や時差出勤制度を導入。通院しながら働き続けられる環境を整えている。

 

◆柔軟な職種変更を実施。治療の状況にあわせて「総合職(基幹職)」⇔「一般職(補助職)」へ転換することができる。

 

講評・コメント

 

・定期的に研修を実施し、罹患した当事者やそれを支える同僚が「お互いさま」の気持ちをもって行動できるように理解を深める取り組みをされています。

 

・従業員のがんに罹患をきっかけに、小チーム制による情報共有や業務の標準化・マニュアル化を進め、働きながらがん治療が受けられる体制を整えられています。


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