活動レポート

「その人らしさを応援する風土」と「オープンに相談できる環境」があれば、制度がなくても支え合える【がんアライアワード2019シルバー受賞・平安伸銅工業】

「その人らしさを応援する風土」と「オープンに相談できる環境」があれば、制度がなくても支え合える【がんアライアワード2019シルバー受賞・平安伸銅工業】

10月29日、がんアライアワード2019表彰式を開催しました。当日は受賞企業37社の中から、3社が代表講演を実施。本記事ではシルバーを受賞した平安伸銅工業株式会社の発表内容をご紹介します。

突っ張り棒を考案したメーカー、平安伸銅工業。商品を通じて「私らしい暮らし」を提案し、『アイデアと技術で「私らしい暮らし」を世界へ』をビジョンに掲げています。そのために必要なのが、まずは社員が「私らしさ」を実現すること。そんな観点で「その人らしさを応援する風土づくり」と「オープンに相談できる環境づくり」に取り組んでいます。

 

▲平安伸銅工業株式会社 管理部グループリーダー 小島 括俊さん

 

「風土と環境の2軸をまとめて、当社では『カルチャー』と呼んでいます。残念ながら、がんに罹患した方を支援する具体的な制度はまだないものの、カルチャーがあればお互いに対話をして向き合い、支え合うことができるのではないかと考えています」

 

「その人らしさを応援する風土づくり」の取り組み

 

まず「その人らしさを応援する風土づくり」として、コアバリューの「ヘイアンバリュー」を浸透させるための活動を実施。社員数60名の小さな会社ながら、ベテラン社員に新卒社員、中途社員、外国籍の社員と、さまざまなバックグラウンドを持つ人が在籍する同社。みんなが同じ方向を向き、大きなゴールを目指すために重要なのが「共通の価値観」だと小島さんは語ります。ヘイアンバリューを浸透させるにあたり、3段階に分けて施策を実行しました。

 

・ヘイアンバリューを知る

「会社のビジョンやバリューといった抽象的な価値観は、背景を知らない従業員に言葉だけで伝えてもなかなか理解ができないものだと思います。そこで最初に取り組んだのが、『このバリューは楽しいものだ』という意識付けです。そのために作ったものの一つが、ツッパリマンシール付きのバリュークッキーです。とあるお菓子を真似て作りました(笑)」

 

「ヘイアンバリューがどういうものなのかを理解してもらうことを目的に、マネジャー陣が自分に一番合うバリューを選び、それにまつわるエピソードも合わせて記載。デザインは社内で、クッキーは大阪で障害を持つ方の就労支援をしている社会福祉法人みつわ会の方に作っていただきました」

 

・ヘイアンバリューの理解を深める

「半年に一度、全社員が集まるワークショップを行っています。こういったバリューに関しては、気恥ずかしさを感じたり率直に思っていることを言いづらかったりするので、あえて外部の講師の方を招いています。一堂に会することによって共通の価値観や言語のようなものが生まれるのを感じていますので、今後も引き続きやっていきたいと考えています」

 

・ヘイアンバリューに基づいた取り組み

『違いを大切に』というヘイアンバリューを合言葉に、一人一人の『私らしさ』を尊重するような取り組みが出てきています。例えばプレイヤールームの製作。ムスリムの社員が新しく入社したのですが、1日に5回お祈りをする時間があるんですね。そこで突っ張り棒などの自社製品を駆使してプレイヤールームを作りました」

 

 

「また、最近では『平安ラジオ』の配信を開始しました。社内広報と位置付け、スタッフ1人1人をゲストとして呼び、『あなたの“私らしい暮らし”とは?』をテーマに趣味などのプライベートな話を聞いています」

 

「オープンに相談できる環境づくり」の取り組み

 

同社のカルチャーを支えるもう一つの「オープンに相談できる環境づくり」としては、主に2つの取り組みを行っています。

 

・社長みずからの自己開示

「『ウィークリーカヨコ』と題し、社長が週に1回、事業に対する考えや価値観に関する想いなどを全社に向けて発信しています。近況や体調といった自身のプライベートな話を含め、社長が積極的に自己開示をする。これはオープンに相談できる環境をつくる上で効果的だと感じています」

 

 

・タイワ(1on1)の導入

「お互いの価値観への理解を深めるために、1on1を導入しました。1on1といってもやり方はいろいろあり、自社にあったものでなければ意味がありません。そこで役員とリーダー全員を集め、本を読んだり詳しい方を招いたりと勉強会を行いながら、何度も対話を重ねました。そうしてできたのが、上司が部下の価値観をひたすら受け入れる場としての『タイワ』です。部下の根底にある価値観を理解すれば、普段のコミュニケーションも上手くいくのではないか。困りごとがあったときも気軽に相談できるのではないか。そんな想いで実施しています」

 

 

「今後はこうした風土と環境づくりを行いながら、制度づくりにも取り組んでいきたいと思っています。安心して働き続けるためには、やはり具体的な制度も必要です。スタッフががんに罹患した場合も、ヘイアンバリューに沿って一人一人に向き合っていきたいと考えています」

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