がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2022 ゴールド】株式会社クレディセゾンの「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2022 ゴールド】株式会社クレディセゾンの「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2022に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社クレディセゾン

業種: その他金融業

従業員数: 4,084名(2022年3月31日現在)

https://corporate.saisoncard.co.jp

取り組みのきっかけ

 

全国に拠点があり、就業場所や職種が多岐にわたる中、メンタル疾患者の増加が背景となり、2008年、社員の健康を一元管理する健康管理室(現在のウェルネス推進課)を人事部内に設置しました。

 

また、女性社員が多い組織であったことから、社内でがん(特に女性特有のがん)に罹患する社員からの相談が増え、がんに罹患しても継続してそのキャリアを重ねることが可能になるよう、就業規則や各種制度の見直しを随時行い、仕事との両立へ向けたサポートを行っております。

 

風土づくり

 

◆社内イントラネット、社内報、Slack等を活用し、がんに関する知識提供、早期のがん検診受診、その他健康に関する情報や感染症対策を発信しています。

 

◆がんに関する信頼できる情報源「がん情報サービス」や全国各地にある「がん相談支援センター」などに関する情報を社内イントラネット「健康フォーラム」等で案内し、がんに関する正確な情報の取得を促しています。

 

◆新型コロナウイルス感染症を懸念し、がん検診の受診を控えていた社員に向けて、がんの予防、早期発見に向けた検診受診を促しています。

 

◆働く女性に多い疾患(乳がん、子宮がん、卵巣がん、大腸がん等)をテーマにセミナーを開催し、自身の身体を見つめなおす機会提供を行っています。また、セミナー開始にあたり、社員のがんサバイバーからのインタビュー記事、メッセージを全社イントラネットで発信し、早期発見の重要性を社員へ伝えています。

 

◆心身のリフレッシュとメンテナンスのために、5年に一度「ウエルネス休暇」の取得を推奨しています。連続休暇取得と人間ドック受診を促進し、人間ドックについては費用補助を行っております。

 

相談できる環境づくり

 

◆今年度より、社員が心身ともに健康で活き活きと活躍できる環境を目指し、戦略人事部内に新たにウェルネス推進課を設置しました。

 

◆社員が健康に関する相談をスムースに行えるよう、相談専用アドレスと専用電話を設置し、 本人又は上司から直接産業医、保健師への相談が可能となっています。

 

◆ウェルネス推進課が常時使用できる専用の面談室を設置、リニューアルし、社員が周囲を気にせず、いつでも健康に関する相談ができるよう環境を整えています。

 

◆部下と上司とで定期的に1on1を実施する制度があり、業務やキャリア、健康面についても相談できる仕組みを整えています。

 

◆当社加入健康保険組合の電話・WEBによる健康相談、がんを含む対象疾患の専門医案内・セカンドオピニオン取得のサービスが利用可能となっています。

 

◆がん拠点病院の相談窓口「がん相談支援センター」を社内イントラネット「健康フォーラム」等で案内し、がんに関する相談を促すとともに、人事担当も相談窓口として活用する。

 

制度

 

◆社員の健康管理と疾病の早期発見、早期予防に向け、社員の定期健康診断受診率は100%で推移しています。オプションで、腫瘍マーカー(大腸・膵臓・肺・胃・肝臓・前立腺・子宮・卵巣など)の追加検査も可能としています。

 

◆全社員を対象に、健康保険組合によるがん検診の費用補助を行なっています。

 

また、年に1回がん検診に特化したキャンペーンを実施し、キャンペーン期間中は補助額を増額する等、さらなる受診率向上を目指しております。

 

◆毎年10月の「がん検診受診率50%達成に向けた集中キャンペーン月間」「乳がん(ピンクリボン)月間」に合わせ、がん検診受診勧奨を行っております。

 

◆メンタル、フィジカルに限らず、疾病により休業した社員が、復帰後自律的に就業継続可能となるよう「セルフマネジメントアシストプログラム」を定め、社員の休復職支援を行っています。各フェーズで、本人への目標や健康状態を把握し、上司、産業医、保健師、人事が連携しながら、休業中~復職後までのサポートを行っており、復職後の能力発揮と再休職防止に向け取り組んでおります。

 

◆復職後のキャリアについては、必要に応じて戦略人事部内にあるキャリア開発課と連携し、社員が働き続けるためのキャリア支援策を検討し、対応を行っております。

 

◆やむを得ず休職期間満了にて退職にいたった場合でも、退職後5年以内であれば、退職時と同条件で再入社できる「リワークエントリー制度」を設けております。

 

◆治療と就労を両立する施策として、各種休暇の整備や柔軟な働き方を推進しています。

 

・時間単位有給制度、半日有給休暇制度

・短時間勤務制度(1日30分、1時間、1時間30分、2時間までの時間短縮が可能)

・短日勤務制度(月1~4日までの短日勤務が可能)

・フレックス勤務(コアタイムなしのスーパーフレックス)

・テレワーク勤務

 

◆コロナ禍においては、がんに限らず基礎疾患保有者、疾病治療中や治療後の不安をかかえている社員への配慮としてテレワークの利用を拡大し、社員が安心して安全に就業できる環境を提供しています。

 

<その他活動>

◆2022年厚生労働省委託事業「がん対策推進企業アクション」の企業コンソーシアムにおいて、がん対策を熱心に取り組んでいるとされる企業として「企業コンソーシアム40」へ参画し、会議、研修会を通じて職域がん対策に積極的に取り組んでおります。

 

その他の取り組みやエピソード

 

「がんアライアワード2021ゴールド」受賞がメディアで紹介されたことで、会社ががん罹患者ときちんと向き合い就労支援をしていることを知るきっかけとなり、がん治療中の社員がウェルネス推進課の保健師に相談することで、スムースに対応できたケースがありました。

 

抱負

 

職域におけるがん検診の推進、受診率向上を図ると共に、市区町村のがん検診に関する情報提供を行い、早期発見につなげていく。

がんと診断された時に利用できる社内外の制度の周知を徹底し、がんに関する正しい知識を職場にさらに広めていきたい。

 

講評・コメント

 

・戦略人事部内に新たにウェルネス推進課を設置され、社員が周囲を気にせず、いつでも健康に関する相談ができる環境整備を進められてます。

 

・がんに関する情報「がん情報サービス」や「がん相談支援センター」などを社内イントラネット等で案内し、必要な時に情報が取得出来るようにされています。

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