がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2022シルバー】コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の「がんと就労」施策

【がんアライアワード2022シルバー】コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の「がんと就労」施策

がんアライアワード2022に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社

業種: 食品

従業員数: 約15,000名(連結、2021年12月末現在)

https://www.ccbji.co.jp/

取り組みのきっかけ

 

◆当社は日本の各地域にあった12のボトラー社が統合を経て2017年に誕生しました。会社統合後、2018年に様々な制度を統合しました。それぞれの会社で「がん治療と仕事の両立」に繋がる取り組みをしていることが判明し、改めて、社員が安心して働き続ける環境を作ることの重要性を認識するきっかけとなりました。 

 

風土づくり

 

<体制>

・社員の健康と安全を第一に考え、推進するため、2020年1月より健康安全推進課を新設。産業医や保健師と一体となり、サポートに努めています。

 

・各部門に所属する社員をサポートする部署、ビジネスパートナー部(以下BP)を人事部門に新設。BPは各部門の業務を理解し、働きやすい風土づくりや適切な人員配置が行われるようにサポートしています。がんを含む疾病に罹患した場合、BPが本人や上司に対し、治療をしながら働き続けられる環境を提案する等に努めています。

 

・社員からの相談を受け付ける社内用のコンタクトセンターを設置しています。この設置により、不安を抱える社員に対して寄り添い、迅速に対応しています。

 

<健康リテラシー向上にむけて>

・社内SNSツールを活用し、週に2回、保健師がメルマガを配信しています。がんなどの疾病情報、新型コロナウイルスやワクチン接種の正しい知識、時にはラジオ体操の推進等、健康に関するあらゆる情報を発信し、関心を高めてもらう工夫を行っています。配信した内容について、感想を伝えてくれる社員もおり、お互いの健康の取り組みを共有する交流の場にもなっています。

 

・2021年より新しい健康管理システムを導入しました。健康管理システムでは毎日健康に関するクイズが出題され、社員が楽しみながら健康リテラシー向上に取り組める環境を提供しています。

 

・2022年5月より健康管理システム上で健康に関する動画コンテンツを配信しています。運動やストレッチなど体の動かし方をレクチャーする内容や、食生活改善、睡眠、リフレッシュ法といったトピックなど、それぞれのニーズに対応できるよう様々な動画を配信しています。

 

・がんを含む疾病に罹患した場合に利用できる制度を説明するウェビナーを配信し、全社員に向けて会社が治療しながら働き続けられるようサポートしていることを周知しました。

 

<働きやすい風土づくり>

当社では、ダイバーシティ&インクルージョンの中長期ビジョンとして、「社員一人ひとりの多様性を尊重することで、性別、年齢、障がいの有無、国籍、性的指向、性自認または表現等の属性、また就労における様々な制約要因に関わらず、すべての社員が能力を最大限に発揮できる機会を提供すること」が、会社の成功に不可欠だと考え、この考え方を社内外に発信し、風土づくりに努めています。

(就労における制約要因とは、がんも含めた疾病等による制約も含めた考え)

 

・コアタイムのないフレックス制度、通院時に利用可能な時差出勤制度、復職後の時短制度等を導入し、疾病を抱えていても働き続けることができるよう、サポートしています。

 

相談できる環境づくり

 

<社員サポートについて>

複数のサポート体制を整備し、一人で悩まず、まずは相談する環境醸成に努めています。

 

◆人事サポート

・各部門に所属する社員をサポートする部署、BP部を人事部門に新設。BPは各部門の業務を理解し、働きやすい風土づくりや適切な人員配置が行われるようにサポートしています。

 

・がんを含む疾病に罹患した場合、BPが本人や上司に対し、治療をしながら働き続けられる環境を提案します。また、休職した場合は、産業医と相談しながら各自にあったプログラム設定し、無理なく復職できるようサポートします。

 

◆産業保健サポート

・保健師への相談を随時受付可能とし、必要に応じて産業医と連携する等、医療従事者からのサポートを強化しています。

 

◆社外相談窓口

・プライベートの相談は、社内の相談窓口だけでなく社外にも相談窓口を設置し、内容を気にすることなく相談できる環境を整備しています。

 

<周囲のサポート(上司や人事部門担当者)>

がんに罹患した社員に対して、上司や人事担当者が対応に関する相談ができる社外相談窓口を設置しています。ここでは、他社の事例や様々なケースを踏まえたアドバイスをもらうことが可能です。

 

・風土づくりで記載したBPへ相談しやすい環境が整備されていることから、特に決まったミーティング等ではなく、がんに罹患した社員は上司に相談することが通常のフローとなっています。

 

・統括産業医へBPが相談する環境を整備しています。

 

・産業保健サポートおよび社外相談窓口をさらに周知するため、ポスターを作成し各事業所に掲示しました。また事業所ごとに行う職場安全衛生委員会資料にも毎回相談窓口の連絡先を記載し、相談しやすい環境を醸成しています。

 

制度

 

<がんを早期発見するための取組>

・がんを早期発見するために、定期健康診断とは別に人間ドックの受診を勧奨し、費用のサポートをおこなっています。

 

・定期健康診断後、要再検査となった社員に保健師より精密検査の受診勧奨を行い、病気の早期発見と早期治療を促進しています。

 

<がん治療を支援する制度>

◆休職および給与補填

・休職期間は最大で33か月*取得可能で、また、この期間は、安心して治療に専念してもらうため、共済会より給与補填を行っています。(*加えて自分の年次有給や年次有給が失効した際に積立可能な有給休暇の使用も可能)

 

◆罹患時または復職後

・時間単位の有給取得:1時間単位で取得可能

・時差出勤制度:治療、検査または経過観察等のために通院する場合

・短時間勤務制度:治療や療養後の通院や業務負担軽減が必要な場合

・特別有給休暇制度:治療や検査または経過観察等のために通院する場合

 

その他、在宅勤務の推奨、コアタイムのないフレックス制度の活用等、疾病を抱えていても働き続けられるよう、さまざまな制度でもサポートを行っています。

 

<制度を活用してもらうために>

・制度を理解し、活用を促すためにサポートブックを作成しました。制度の種類や申請方法、活用事例といった気になるポイントにフォーカスし掲載しています。また、当事者だけでなく、その上司が行う両立支援についても説明し、本人だけではなく周囲と協力して両立ができるよう取り組んでいます。

 

・病気治療と仕事の両立についてウェビナー配信を行っています。ウェビナーでは、治療により休暇が必要な時に利用できる制度、復職時に治療と仕事の両立に役立つ制度、治療費をサポートする制度、病気の予防と早期発見をサポートする制度など、社内制度のみならず、健康保険や国から受けられる制度も含めて幅広く説明しています。

 

その他の取り組みやエピソード

 

健康経営やワーク・ライフ・バランス、D&Iを推進する各部署が様々な観点から、社員の健康確保や疾病・障害と仕事の両立ができる取り組みを行うことが必要と考え、日々の業務に取り組んでいます。

 

がんに罹患した社員の多くはさまざまな理由から、そのことを周囲の人に打ち明けられずに苦しんでいる現状があるため、その社員がオープンに経験を共有し、気軽に話し合える場所を提供したいと考え、がん経験者のコミュニティづくりの第1歩としてOUTRUN CANCER×Free10というチャリティーランニングイベントに協賛、参加しました。イベント参加者の感想などを社内SNSで発信し、経験を共有しあうきっかけづくりを行っています。

 

「がんアライ宣言」を社内で展開すると共に、がんに罹患しても働き続けられる環境を整備していることなど、会社の取り組みをアピールしていきます。

 

抱負

 

病気治療と仕事の両立についてウェビナー受講者にアンケートをとったところ、「病気になる前の予防と早期発見が大切だと実感した」との声があり、制度の周知だけでなく、病気予防に関しても社員に学んでもらう機会を提供することが重要だと感じました。今後は病気になっても働き続けられる環境が用意されていることをさらに周知し理解を促すとともに、今まで以上に予防と早期発見のための活動に取り組んでいきます。

 

講評・コメント

 

・病気治療と仕事の両立について、社内制度や健康保険や国から受けられる制度も含めて社内に幅広く情報を配信され、従業員に情報をわかりやすく届ける工夫をされています。

 

・ガンと共に生きる仲間のためのチャリティーランニングイベント(OUTRUN CANCER×Free10)に協賛、参加し、イベント参加者の感想などを社内SNSで発信し、経験を共有しあうきっかけをつくられてます。

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