がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社富士通ゼネラルの「がんと就労」施策

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社富士通ゼネラルの「がんと就労」施策

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社富士通ゼネラル

事業内容:空調機、情報通信の両分野において、製品及び部品の開発、製造、販売及びサービスの提供

従業員数:単独:1,679人(2021 年3 月現在) 連結:8,066人(2021 年3 月現在)

ウェブサイト:https://www.fujitsu-general.com/jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・以前から、育児・介護・治療と仕事の両立するための制度が社内にありました。しかし、がんに罹患した社員にヒアリングすると、「がんの治療を受けると医療の治療費が想像以上に高い」「家族・子供へどのようにがんを伝えたらいいのかわからない」「がんを罹患しながら、働き続けることができるのか」など、不安をかなりの方が抱えていることを知りました。

 

・また、「事前の知識や働き続けられるという情報があるだけで精神的に大きく違う」という声も聞き、どうすれば支援できるのか、何ができるのかを考えた事が様々な研修を実施しているきっかけです。その後、外部講師を招いて「治療と就業の両立支援」研修を管理職向け、全社員向けに実施し、セミナーや情報提供を継続しています。社員・ご家族の不安が少しでも取り除けるよう日々取り組んでおります。

 

・女性の健康をテーマにしたセミナーを実施しています(女性ホルモン・がん検診のすすめ・更年期・骨密度の低下など)。テーマによっては、女性だけでなく男性も参加するセミナーもあります。がんに関しては、乳がん・子宮頸がんの早期発見、早期治療を目的に基本的な知識を学ぶ機会を提供しました。

 

・保険会社様と連携し、富士通ゼネラルグループ社員向けのがん情報サイトを開設し、がんに関する最新の情報提供をしています。社員向けがん保険がサイト限定で割安な保険料で契約でき、罹患後の生活の備えとして社員に紹介しています。

 

・肺がんに罹患した社員のエピソードになります。

 

不安な気持ちでいっぱいの中、がんの宣告を受けた翌日に上司に報告しました。全社員が「育児・介護・治療両立支援ハンドブック」を共有し、「治療と就業の両立」研修を受講していたこともあり、様々なアドバイスをいただくことができ、不安が和らぎました。

 

実際に治療が始まると、罹患してから入院するまで約1か月の期間があり、検査通院と出社を繰り返しました。不安が募る治療中に、高額な医療は一か月の医療費用を健康保険の付加給付により低額の負担で済むこと、積立休暇制度が精神面と経済面でとても助かったこと、復職前に上司・産業スタッフ・人事部・本人の4名で面談をし、主治医の指示のもと、以前と変わらずに復職することができたことなど不安が解消されました。

 

治療の終了後も、検査による通院も積立休暇を利用できるので、2年経過後も安心してがんと向き合えています。これも連携をとれた会社の風土・環境・仕組みがあったからだと感じています。

 


風土づくり

 

◆2017 年にトップメッセージとして「富士通ゼネラル健康宣言」をおこないました。

 

・社員そして家族の健康を会社の財産ととらえ、人を思い活かす経営をすべての事業活動の基本とし、社員が健康で幸せを感じながら働くことを推進しています。

 

富士通ゼネラルグループ 健康白書 – 富士通ゼネラル JP (fujitsu-general.com)

https://www.fujitsu-general.com/jp/health-productivity/index.html

 

◆ 当社のダイバーシティー&インクルージョン推進の方針に基づき、がんなどの病気だけに限らず「誰もがその能力を発揮し、チャレンジできる職場環境」を目指しています。

 

治療などの事情が制約にならないよう、制度面で支援するとともに、本人が働きがいをもって仕事にチャレンジできる職場づくりに取り組んでいます。正しい認識や考え方、施策について、浸透を図るために、全社員を対象にe-ラーニングを実施しております。

 

◆ 健康保険組合から全社員向けに、東大医学部・中川先生のがん教育講座「オトナのがん教育」(動画配信)の案内を定期的に実施し、最新の正確ながん情報の提供をしております。また、広報誌でがんの記事を随時掲載し、知識の向上に努めております。

 

相談できる環境づくり

 

◆社員に対する健康教育・医療職とのつながりを主な目的とし、全社員を対象に、一人あたり15分ほど産業医や産業看護職(保健師・看護師)による健康面談を実施しています。

 

・全社員健康面談の効果は5つあります。①心身不調早期発見の場 ②安全衛生リスク早期発見の場 ③健康教育の場 ④様々な相談の場⑤健康経営の情報・交流の場。社員にとって職場で直接上司や同僚に相談しにくいことも、日ごろの業務から離れた立場にいる産業看護職であれば、何でもフラットに相談できる相手となります。

 

・一人で抱え込むことなく、気軽に相談できる産業看護職との関係を作るきっかけとなるのが、全社員健康面談の意義です。

 

◆ 管理職向け研修として、「部下の話を聴くための傾聴」「治療と就業の両立支援」「部下への感情コントロール」など様々な研修を不定期ですが実施し、部下の相談をきちんと傾聴できる管理職教育を行っています。

 

◆ 健康保険組合が、「こころとからだの健康相談」24時間電話健康相談サービス(外部委託)を用意し
ています。

 

・日常生活での健康不安から、病気の予防、治療のフォローの相談や、セカンドオピニオンサービスの
利用ができます。

 

制度・配慮

 

◆がん対策は早期発見・早期治療を基本として、法定健診時に合わせて、健康保険組合からの補助で胃がん・大腸がん・前立腺がん・乳がん・子宮がんの検診を実施しております。

 

・オプションで腹部超音波検査も可能です。

 

・脳ドッグや肺のCT検査の希望者は、健康保険組合から一部費用補助を行い、受診の促進を図っています。

 

◆ 「育児・介護・治療 両立支援ハンドブック」を全従業員に配布しています。

 

育児・介護・病気治療と仕事の両立支援をテーマに、当社の制度やよくある質問・体験談などを紹介し、わかりやすく支援制度をまとめています。

 

◆ 「積立休暇」:がんなどの疾患の治療のため休む場合、積立休暇を取得することができます。

 

◆ 「フレックスタイム制」「時差出勤」:病気治療などの事情がある場合は、個人単位での適用が可能です。

 

◆ 「在宅勤務」:コロナ禍での会社全体で在宅勤務に取り組んでおりますが、特に罹患者に対し、出社せずに在宅勤務を継続できるように配慮しております。

 

◆長期欠勤・休職者は、休んでいる間も、原則として定期的に産業保健スタッフと面談を行います。会社として経過確認を行うとともに、スムーズな復職に繋げることを目的としています。

 

・休職後の復職手続きは、他の疾患同様、復職面談を人事・職場・産業医・本人で行い、勤務時に必要な配慮を確認し、その後も継続して定期的なフォローを行います。

 

講評・コメント

 

・全社員向けにがん教育講座動画を定期的に告知されたり、広報誌でがんの記事を随時掲載されたりなど、がんへの理解を深める教育活動を行われています。

 

・全社員を対象として、一人あたり15 分ほど産業医や産業看護職(保健師・看護師)による健康面談を実施されるなど、仕事や健康について相談できる環境づくりを進められています。


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