がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社アートネイチャーの「がんと就労」施策

【がんアライアワード2021 ゴールド】株式会社アートネイチャーの「がんと就労」施策

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社アートネイチャー

事業内容:小売業

従業員数:3,936人(単体)2,291人 ※臨時雇用含まず(2021年3月末日現在)

ウェブサイト:https://www.artnature.co.jp/corporation/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・当社で働いている社員の多くが、理容師、美容師といった技術職の方々です。安心して少しでも長く働いていただけるように、以前から育児や私傷病等と仕事との両立支援を行っており、がんに関わる制度も拡充してきました

 

・がんに罹患し、抗がん剤治療を行う社員から希望があった場合に、弊社が扱う医療用ウィッグを無償貸与し、がん治療と職場復帰のサポートを行っています・病気治療などによりウィッグを必要とするお客様に安心してご相談いただけるよう、10年以上前から会社を挙げてピンクリボン運動を推進しています。

 

また、店舗スタッフや電話での相談窓口となるコンタクトセンターの社員にはピンクリボンアドバイザー資格の取得を推奨しています・東京都「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰(平成27年度)」にて優良賞を受賞

 

・令和2年度がん対策推進パートナー賞「情報提供部門」受賞

 

・厚生労働省主催・治療と仕事の両立支援オンライン地域セミナー(南関東エリア)などで当社の取り組み事例をご紹介しています

 

風土づくり

 

◆スマートライフプロジェクトや、がん対策推進企業アクションに参画

 

◆今年度はがん対策推進企業アクションの「企業コンソーシアム40」に参画

 

◆社会貢献活動の一環として、ピンクリボン運動を積極的に社内外で推進

 

・全社をあげてピンクリボンアドバイザー資格の取得を奨励し、認定者は2021 年9 月30 日現在で537名、認定者が所属する一般企業としては最多人数となっています

 

◆病気治療を行いながら就労を継続するためのサポート体制や制度を掲載した「病気治療と仕事の両立支援ガイド」を社内イントラネットに掲載し、社員が必要とするときにいつでも確認できる体制を整えています

 

・社内報やイントラネットなどの直接社員に届く媒体を活用し、病気に限らず、就労に影響のあるライフイベント(介護・育児など)がある際には「まずは人事部に相談」という風土づくりをしています

 

◆2020年度に人事部長自らが主宰する「病気治療と仕事の両立支援のための勉強会」を役員、部責をはじめとする社員に計13回開催し、135名が参加しました

 

相談できる環境づくり

 

◆「病気治療と仕事の両立支援ガイド」において、対応窓口(人事部)を明示しています

 

・対応窓口を一本化することで、病気治療の相談、復帰後の軽減勤務に関する相談、治療をしながら就労継続を行うための相談など、それぞれの事情に応じた細やかな対応ができるように、努めています

 

◆がんにより入院、手術を行い1カ月以上休んだ場合、原則として産業医面談を実施し、就業制限については人事部が調整を行います。復帰後も、再発や体調変化に応じて、再度の産業医面談や就労制限等、フォローできる体制を整えています

 

◆社員と家族の健康相談窓口として、社外に24時間対応の電話相談窓口を設けています(相談は無料、匿名での相談可能、当社専用回線)

 

制度・配慮

 

◆健康診断の項目の中で、オプション検査となっている(通常社員の自己負担となる)「便検査」「上部消化管X線」「乳がん検診」「子宮がん検診」について、会社負担にて受診できるようにしています(本検査との組み合わせ等によって本人負担となる場合もあります)

 

◆健康診断とは別に、2020年度限定でHPVセルフチェック(子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス感染有無を調べるための自己採取法検査)を社員及び家族に対して無料で実施しました

 

・本施策により、今年度以降の定期健康診断における子宮頸がん検査実施率をさらに向上させたい、また、職域健診では子宮頸がん検診の対象とならない20代社員についても子宮頸がん検診への意識を高めるきっかけとしたいと考えております

 

◆健康診断によって「要再検査」となった場合には、二次検査まで会社負担で受診できます(三次検査・治療費は個人負担)

 

◆がんを含め長期療養が必要な私傷病に罹患した際は、年次有給休暇とは別に、最長1カ月を単位とし、年度内2回まで「傷病休暇(有給)」を取得できます

 

◆「傷病休暇」を取得し、さらに病気療養が必要な際は、勤続期間に応じ1カ月~1年半の「休職」制度を適用。その間は無給となりますが、健康保険組合の「傷病手当金」により給与の3分の2が支給されます

 

◆復職時に、時間短縮勤務が望ましい場合は、リハビリ勤務期間を設けるなど復職支援を人事部主導で実施

 

◆理由を問わず時間単位有給の活用が可能。1時間単位での取得を可能としているため、抗がん剤治療の通院で数時間休めば治療ができるような場合に、活用されています

 

◆健康上の理由など、やむを得ない理由で離職した社員が、その事由が解消した際に再度当社で働くことを推奨する「ジョブリターン制度(再雇用制度)」を制定しています

 

講評・コメント

 

・人事部長が「病気治療と仕事の両立支援のための勉強会」を役員、部責をはじめとした社員に行われていることから、がんと就労に対する啓発への本気度が伝わってきます。

 

・健康診断とは別に、HPVセルフチェックを社員及び家族に対して無料で実施され、定期健康診断における子宮頸がん検査実施率向上や職域健診で子宮頸がん検診の対象とならない20代社員に子宮頸がん検診への意識を高めるきっかけになるようにするなど、独自の取り組みを進められています。

 

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