がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 シルバ-】三菱ケミカル株式会社の「がんと就労」施策

【がんアライアワード2021 シルバ-】三菱ケミカル株式会社の「がんと就労」施策

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバ-受賞:三菱ケミカル株式会社

事業内容:総合化学メーカー(事業内容:機能商品、素材他)

従業員数:14,588人(連結42,660人)

ウェブサイト:https://www.m-chemical.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・治療と仕事の両立を行っている社内の産業保健スタッフから、社内制度の拡充・環境整備、風土づくりの必要性を学んだことがきっかけです。

 

・現在は治療や両立に必要となる社内外の情報をポータルサイトに集約していますが、社内制度を一つ一つ調べることの負担感があったことを教えてもらいました。

 

・また、治療と仕事を両立する上では職場の理解と支援は必要不可欠で、両立をする立場にとっては職場の理解があることで安心して働くことができます。

 

・また職場にとっても時間の制約がある中で仕事をやり遂げる姿勢・熱意に刺激を受けていることがわかりました。

 

・治療と仕事の両立は、両立する人にとってのみ必要な支援ということではなく、両立したい人を受け入れる職場の成長にも繋がる取り組みであることを実感する機会となり、現在の取り組みへいかされています。

 

風土づくり

 

◆社長による基本方針の表明

 

・社内ポータルサイトに社長メッセージを掲載し、会社として力を入れている取り組みであることを周知しています。

 

・治療と仕事の両立支援は、当事者にとってのみ有益な取り組みということではなく、支える職場にとっても業務の見直しの機会、多様性や様々な価値観に気づく機会となり、治療と仕事の両立支援が根づいた先にある企業文化の醸成が狙いであることをメッセージとして伝えています。(当社の基本方針は東京労働局ホームページにも掲載していただいております)

 

◆健康経営の取り組み

 

・「KAITEKI健康経営」を掲げ、健康支援と働き方改革を両輪として、多様な人材がイキイキと活力高く働ける職場づくりに取り組んでいます。

 

・その実現のために取り組む人事施策を「三菱ケミカルは決めました」という「30の宣言」の形にまとめて発信しました。治療と仕事の両立支援として、「従業員の健康維持・管理に、予防から治療、就業との両立まで、更に深く真剣に関わります」「育児・介護に限らず、病気治療等家庭や個人の事情がある人には時短勤務を認めます」を宣言し、2021年4月より私傷病事由の「治療のための短時間・短日数勤務」制度を導入しました。

 

◆ダイバーシティ&インクルージョンの推進

治療と仕事の両立支援は、当社が取り組む多様な背景や価値観をもつ人材が活躍できる環境づくりの一環であり、社内でPR活動を行っています。治療と仕事の両立が当たり前のこととして根付くことを目指しています。

 

◆治療と仕事の両立支援ハンドブック

 

・ハンドブックは、社内ポータルサイトに掲載し、両立を進めるにあたっての流れ、本人・上司・人事・健康支援それぞれの役割、活用できる社内制度、活用例をモデルケースとして示しています。

 

・両立支援計画では医療機関との連携のため、診療情報提供書の発行などにかかる日数も見越して、早めに相談することをアドバイスとして掲載しています。社内のデザイン室と連携し、手に取った人に希望と温かみが伝わるデザインに仕上げています。

 

◆オンラインがんサロン

 

・2019年より本社地区でがんサロンをスタート、コロナ禍でテレワーク主体の働き方になったのをきっかけに、オンラインがんサロンへ運営を切り替え、2021年より全社に対象を拡大し毎月開催しています。

 

・「匿名」「ビデオoff」での参加も可能とし、気軽に参加できるよう配慮しています。

 

・がんを経験している従業員同士の交流の場以外にも、風土づくりの一環として、上司・同僚の立場同志で意見交換できる場づくりも取り組んでいます。

 

相談できる環境づくり

 

◆各拠点担当の人事と健康支援が、本人および上司を支援する手厚い体制が整っています。

 

・産業医・看護職への相談がいつでもできるよう定期的にアナウンスしています。また、人事・健康支援スタッフの両立支援コーディネーター取得を奨励し、各拠点で安心して相談できる体制を強化しています。

 

◆2020 年度より1on1を導入し、個々人の思いや事情に応じた挑戦と成長を上司が支援する仕組みを開始しています。

 

◆社内以外でも相談できるよう、社外カウンセリング相談サービスの活用についても周知しています。

 

制度・配慮

 

◆定期健康診断時に、がん検診や生活習慣病健診も実施しています。

 

◆福利厚生のカフェテリアプランのメニューとして、人間ドック・がん検診・婦人科検診の費用補助を受けることもできます。

 

◆三菱ケミカル健康保険組合では、婦人科検診(対象年齢制限なし)と胃がん検診(内視鏡検査、50歳以上対象)の全額費用を負担しています。

 

・また、健康管理と健康づくりを目的としたポータルサイトとポイントプログラムを導入しています。日々の健康管理や二次健診受診等でポイントを付与し、健康増進をサポートしています。

 

◆がん等の病気に罹患した際は、担当の産業医・看護職が休業~復職~復職後の支援を継続して行います。病気や治療の状況、本人の希望をヒアリングし、休業や復職へのアドバイスを行います。また、主治医や人事担当者とも連携し、社内外の制度を活用し、治療と仕事の両立を支援します。

 

◆社内制度は、有給休暇の分割取得(半日単位、時間単位)、積立有給休暇(最大40日まで積み立て可、半日単位で取得可)、私傷病事由の短時間・短日数勤務制度、試験出社、フレックス勤務、テレワーク制度(全国で利用できるサテライトオフィスを契約)の利用が可能です。本人の状況に応じた制度の活用を関係者で検討し、利用開始後も定期的な見直しの場を持つようにしています。

 

講評・コメント

 

・社内ポータルサイトに社長メッセージを掲載され、治療と仕事の両立支援の重要性について周知されています。経営と人事が連携して対応する姿勢が伝わってきます。

 

・全社を対象としたオンラインがんサロンを毎月開催されています。「匿名」「ビデオoff」でも参加可能と配慮するなど、試行錯誤されながら丁寧に活動を進められています。

 

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