がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 シルバー】株式会社encycloの「がんと就労」施策

【がんアライアワード2021 シルバー】株式会社encycloの「がんと就労」施策

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:株式会社encyclo

事業内容:レッグウェア、インナーウェアの企画販売 

従業員数:2人

ウェブサイト:https://www.encyclo.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・代表の水田悠子のがん罹患経験と、共同創業した齋藤明子のがん治療と就労の両立支援策づくりがきっかけとなり、事業そのものが「がんと共に生きる」ことに根差したものになっています。

 

・代表 水田は、様々な企業・団体のセミナー等で、自身のがん経験、就労の両立経験を社内外に発信しております。

 

<社内での取り組み>

2名のみの小さな企業ですが、お互いの健康が何より重要と考えており、リモートワーク中心で顔を合わせる機会が少ない中でも、日々の体調、家庭の状況、健康診断の結果などを共有し合っています。その一環として、運動不足解消のため毎日の歩数の目標を決めて、Fitbit(ヘルスケアトラッカー)で計測し、報告し合っています。ひとりでは続けられないことも、お互いの目があると意識が高まり、継続できています。

 

風土づくり

 

【はじめに】

・株式会社encycloは、子宮頸がんに罹患した経験を持つ 代表の水田悠子と、㈱ポーラにて がんと就労の両立のプログラムを立ち上げた 共同創業者 齋藤明子の2名で立ち上げた株式会社ポーラ・オルビスホールディングスの新規事業です。

 

・がん治療後の長い人生を、もっとその人らしく暮らしていただくために、我々は何をすべきか、常に問いを立てながら事業を進めております。

 

・2020年12月~、婦人科がんの後遺症として多くの方が悩まれる「リンパ浮腫」のための医療用弾性ストッキングの販売を開始し、リンパ浮腫の方の生活をより豊かに彩れるよう、今年7月よりライフスタイルwebマガジンの運営もスタートさせました。

 

・社員数はまだ2名しかいないこともあり、社内向けの活動というより、社外へ向けての活動がメインとなっております。今年のエントリーも、社内にとどまることなく、もっと社会全体に「アライ」の気持ちが広がることを願ってエントリーいたしました。

 

◆医療用弾性ストッキングは、一生続く がん治療の後遺症「リンパ浮腫」のケアのために、毎日着用しなければなりません。にもかかわらず、見た目や履き心地が十分なものがなく、外出をためらったり、人目を気にしたりなど がん治療後の気持ちを非常に重いものにしていました。

 

そこで、encycloでは、少しでも気持ちを前向きにしていただくため、患者さんの声を丁寧にヒアリングしながら商品開発をすすめ、2020年12月より「MAEÉ コンプレッションストッキング/タイツ」の販売を開始いたしました。婦人科がんの手術跡にも配慮された設計になっております。

 

・その他にも、リンパ浮腫の方の生活がより豊かになれば、との想いから、当事者のインタビューや、ファッションの工夫を発信するwebマガジンの運営も開始いたしました。

 

・がんになると、治療が優先となり 見た目やファッションを諦める、という社会的な苦痛を味わい、そのため、出社や外出をストレスに感じる方が多くいらっしゃいます。そのような方のお役に立てる商品やサービスの開発を今後も進めていきたいと思います。

 

相談できる環境づくり

 

◆商品・サービス開発時、がん、リンパ浮腫と向き合っている方に多くインタビューさせていただきますが、そのような時、みなさん、がん経験を持つ水田にご自身の不安を安心して相談してくださいます。

 

◆必要に応じて、我々の知る医療サービス等のご案内をさせていただくこともあります。

 

◆インタビューにご協力くださる多くの方が、ご自分の経験を同じ後遺症で悩む人のために役立てたい、と考えてくださっていて、みなさんと同じ目的をもって前に進んでいる実感があります。

 

制度・配慮

 

こちらは、encycloで働く2人が活用できるグループ会社の仕組みを紹介しております。

 

◆健康増進・早期発見の取り組み 

【ポーラ・オルビスグループの充実した健康診断を受診できます】

・健康診断もオプションが選択しやすく、自分の健康状態に合わせて幅広い項目の検診を受けることが可能です。健康診断、再検査は業務時間中に行くことができ、往復の交通費も支給されます。

 

・年1回の健康診断時では、がん検診・婦人科検診をワンストップで受診することが可能です。30歳以上の女性が受診できる乳がん検診では、マンモグラフィーか超音波検査を自分で選べます。子宮頸部細胞診と子宮経腟超音波は全年齢に補助されます。

 

・2018年5月からは、従業員が健康診断の結果をわかりやすく理解できるようにPepUp(ペップアップ)というwebサービスを導入し、情報提供・フィードバックしています。

 

◆働きやすい制度

・働き方も柔軟で、リモートワークの環境は整っており、時間単位の有給、半日有給など 治療と両立しやすい仕組みも整っています。

 

◆情報発信

・定期的に、健康保険組合、健康管理センター、人事部門から カラダ・健康に関する情報発信がなされ、健康に対する意識を高く保つことができます。

 

講評・コメント

 

・「MAEÉ コンプレッションストッキング/タイツ」の販売を開始されたり、リンパ浮腫の方の生活がより豊かになれば、との想いから、当事者のインタビューや、ファッションの工夫を発信するwebマガジンの運営も開始されたりと、事業を通じて社会に向けた取り組みを進められています。

 

役職員2名ががんと就労の問題に対して、真摯に向き合われて取り組まれていることが伝わってきます。

 

>>「がんアライアワード 2021」受賞企業と事例集一覧はこちら

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