がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2021 シルバー】株式会社iCAREの「がんと就労」施策

【がんアライアワード2021 シルバー】株式会社iCAREの「がんと就労」施策

がんアライアワード2021に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:株式会社iCARE

事業内容:情報通信業

従業員数:120人

ウェブサイト:https://www.icare.jpn.com/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・比較的若年層が多い若い会社でしたが、従業員数が倍増したことにより不妊治療、妊娠、持病等で通院を要する従業員が急激に増えたことがきっかけです。

 

・復職支援などを専門とするスタッフが複数名所属し、契約企業のスタッフの方々の支援をする中で、自社でも病気と仕事の両立に積極的に取り組むべきだとスタッフより提言があったことも大きな要因です。

 

・また、この1年ではコロナ禍に置いて更なる働き方の柔軟性を高めることが必要不可欠だと経営陣もより強く感じており、個々の状況に応じて極力希望に応じるような勤務形態を提案するなど、制度と運用の強化を行いました(リモートワークの柔軟な運用等)。

 

・直近では社員数が100名を超え、従来以上に様々な背景を持つ社員が入社してくるようになりました。その中には、病気と上手に付き合いながら働いている社員もおります。現在、がんに罹患している社員はおりませんが、病気の種別や罹患の有無に関わらず、誰もが働きやすい制度設計を行っています。

 

・また、多様性に対する理解が高く、様々な働き方をしている仲間を当たり前のように受け入れることのできる社風があることは、各種の取り組みの成果と考えています。

 

・今後は、現状の制度の良い点は維持しつつ、更なる社員数や社員のバックグラウンドの多様化に対する、より高いレベルの態勢を作っていくことを予定しています。

 

風土づくり

 

◆会社の自主的な取り組みとして、ストレスチェックを年1回ではなく毎月実施しています。

 

・また、健康診断の事後措置など高リスク者の発見から産業医面談までのフローを健康管理システムを活用して実施することで、不調を自身で知ることが出来、企業としても早期の対応が可能になっています。

 

◆「さんぽ塾」という産業保健への知識を深めるための勉強会を毎週水曜日に自主参加形式で始めました(2021年8月より)。これにより、セルフケアや自身の体調に事前に気が付くことの大切さを学んでいます。

 

◆年次有給休暇とは別に、体調不良時や通院などに利用できるSelf-care day(傷病休暇)を有給休暇として設け、日ごろから全社としてセルフケアを意識し、制度を整えることで傷病による休暇を取得しやすい風土づくりに貢献しています。

 

・休暇取得に際しては原則として診断書の提出を求めないなど、休暇取得に対する心理的なハードルをさげる施策を取っています。

 

・なお、自身の不調時だけでなく、家族へのケアが必要な時も取得が可能であり、多い月では月間で全従業員の約3分の1の利用があり、社内全体に浸透しています。

 

◆衛生委員会を希望する全社員が参加可能な形で開催(オンライン参加含む)とすることで、罹患した際のサポートや制度について広く周知することに継続的に取り組んでいます。

 

◆産育休を取得する社員が増えており、体調や里帰り出産など個々の状況に併せて在宅勤務を推奨し、柔軟に対応しています。
・また、今年は創業以来初めて男性での育児休暇を取得した者が2名おります。また育休取得前に積極的に社内発信をしており、「男性は取得しにくい」という無意識に持っている風潮を変えていくことに貢献しています。

 

相談できる環境づくり

 

◆メディカルスタッフにチャット相談できる環境があります。

 

・メディカルスタッフには看護師、助産師、栄養士、臨床心理士、理学療法士、フィジカルトレーナーなど専門家が揃っており、多方面に渡る従業員の悩みに応えています。

 

・また、産業保健スタッフによるウェルネスセンターを設置しており、チャット相談とは別に面談形式(オンライン含む)で、病気や就業について気軽に相談できる体制をとっています。

 

・これらの相談をできる環境があることを入社時の研修や社内チャットでの社内報で定期的に発信・周知するようにしました。

 

◆毎週実施する上司との1on1では、上司からの指摘やダメ出しというスタンスはなく、部下の心理的安全を考慮した上で振り返りや相談ができる環境を構築しています。

 

・そのためがんに限らず、不妊治療や産休前の体調不良などについても、仕事とどう両立していくか、本人の意思を尊重し方向性を決めていける環境があります。

 

◆人事担当は従業員の健康状態をクラウド上の健康管理ツールを使い産業医と連携をとっています。

 

・クラウドのため、従業員の情報が常に最新化されており、認識の齟齬がない状態で人事が産業医・看護師・保健師などに相談・情報共有できる環境があります。

 

◆自社の健康管理システムである「Carely」の開発が進み、情報共有が容易になったことにより、社内規定や休職時のガイドブックなどの資料が誰でも簡単に確認できるようになっています。

 

制度・配慮

 

◆がん検査の推奨

・若年層で罹患が多い、子宮頸がん・乳がん検査を推奨・補助しています。

・健康診断で異常が出た場合の、再検査を会社として推奨・管理しています。

 

◆休暇制度

2020年4月より、2つの休暇制度を導入しています。

 

・健康休暇「Self-care Day」

月に1回、休養や通院・検査時に利用が可能です。体調に違和感を感じた段階で適切なケアを行うことで、より健康的に仕事と向き合うことができます。また、女性社員が多いことから生理を含む女性特有の疾患や治療においても利用が可能です。

 

・リフレッシュ休暇「Chill-out Day」

10月を起点とし、10月~9月の間でまとまった休暇を自由に取得できる制度です。がんに限定した制度ではありませんが、「働くひとと組織の健康を創る」という弊社のビジョンに基づきどんな事情があっても安心して働ける制度を構築しています。

 

また年次有給休暇を時間単位で取得可能にしたことに加え、入社翌月より付与することで法律を上回る休暇日数となり、休暇取得に対するハードルを下げています。

 

◆柔軟な働き方

・フレックスタイム制度

・在宅勤務制度

多様な人材がよりよく働けるように、2020年3月よりフレックスタイム制度を、2020年8月より週1回の在宅勤務制度を導入。

 

通勤による負担が大きいと認められた場合は、より柔軟に在宅勤務・時差勤務を奨励するなど、心身の負担を軽減しよりよく働ける環境整備に取り組んでいます。

 

一部スタッフは採用時よりフルリモートワーク(在宅)を実施(全社員の約2割)。自身の障害・傷病や家族の介護等の理由により通勤困難は困難なものの、経験豊富で働く意欲の強いスタッフが複数名就業・活躍しています。また、家庭や自身の通院状況に応じて時短勤務を希望した際も各従業員の実情に応じた対応を従来以上に意識して行っています。

 

講評・コメント

 

ストレスチェックを年1回ではなく毎月実施したり、健康管理システムを活用して健康診断の事後措置対応を高度化させたり、会社独自の取り組みをされています。

 

・がんに罹患された社員がいない状況でも、誰もが働きやすい制度設計を進められています。

 

>>「がんアライアワード 2021」受賞企業と事例集一覧はこちら

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