がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2020 ゴールド】株式会社ジェイエイシーリクルートメントの「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2020 ゴールド】株式会社ジェイエイシーリクルートメントの「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2020に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社ジェイエイシーリクルートメント

事業内容:人材サービス業
従業員数:約1,030人
ウェブサイト:https://corp.jac-recruitment.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・当社は健康経営を掲げ、社員に対し運動の啓もうや喫煙禁止の奨励などを行っており、経営陣の健康に対する意識が高い状態にあった。その経緯の中で、ある男性従業員ががんに罹患し、治療しながら就業を継続し、かつそれを社内外にも公表しながらがんと就労に関する啓もう活動を行っていることから、会社としても健康経営の延長として本テーマに関心を持つようになった。

 

・あるがん罹患社員が自身の闘病体験やがんと就労に関する自社での勤務経験を2018年頃から積極的にSNSや講演の場で発信するようになり、2019年からは会社としても広報的に支援をするようになった。新聞やTV等複数のマスメディアに取り上げて頂くようになり、自社にとっても広報的なメリットや健康経営、SDGs等について積極的に取り組む文化風土が醸成されるようになった。

 

風土づくり

 

◆フレックス勤務制度

◆在宅勤務制度

◆積立有給休暇制度

◆長期休職制度

◆小規模チーム制を導入し、部下と上司の関係を緊密に保つ組織作りを推進している。

◆上司部下の個人面談について、半期に一回を義務化し、さらに毎週ならびに月数回の定例面談を推奨。緊密な関係性作りを行っている。

◆部署内交流を目的とした食事会補助制度を設けており、上司部下の交流ならびに同僚間の交流を醸成

◆産業医への相談窓口を設けている。

◆健康診断の受診促進、人間ドックの受診推進および費用補助、ストレスチェックの実施等を推奨。

 

相談できる環境づくり

 

◆がん患者社員のインタビュー記事を社内法や社外広報媒体に掲載、彼の活躍の様子を知らせることで病気でも働ける環境であり、それを応援する会社であることをPRしている。

 

◆がんに限らず、自身の闘病や親の介護、家族の看病、保育等で退職を余儀なくされるケースでも、復職ならびに再就職を提案し、事態収拾後に当社に付記することを積極的に提案している。事実、一般社員ならびに管理職で復職経験者が複数名いる。

 

制度・配慮

 

◆健康診断/人間ドックの受診促進及び費用補助

◆7時間労働制

◆就業時間中の喫煙の禁止

◆運動施設の利用補助(スポーツクラブ等の運動施設利用に対して、毎月最大4000円までの費用を補助。)

◆運動推進プログラム(ヘルシーチャレンジ)の導入(1週間の運動量に応じてポイントを付与。3か月間で一定のポイントを取得すると最大4500円を進呈しています。)

 

新型コロナウィルスの感染拡大による影響に応じて新しく始めた「がんと就労」の取り組み等に関するエピソード

 

・在宅勤務制度の全社的導入、フレックス勤務を活用した時差出勤のさらなる活用、業務上のミーティングを基本的にコアタイムに実施する、全社員の自席にインカメを設置しオンラインミーティングを容易に活用できる環境づくり等時間と場所の自由度をより高めた。

 

・全社禁煙のさらなる推進や運動促進等、経営陣から社員に対する健康増進へのメッセージが増えた。

 

講評・コメント

 

ある罹患社員の活動からはじまった「がんと就労」に関する取り組みが社内に浸透し、組織の文化風土が醸成されるまで広がっています。
様々な事情で退職した社員に復職ならびに再就職を提案していること、運動施設の利用補助(最大4,000円)、運動推進プログラムの導入(3か月で最大4,500円)など、他社が参考にしたくなる様々な取り組みも行っています。

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