がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2020 シルバー】株式会社エグゼクティブの「がんと就労」施策  

【がんアライアワード2020 シルバー】株式会社エグゼクティブの「がんと就労」施策   

がんアライアワード2020に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:株式会社エグゼクティブ

事業内容:営業アウトソーシング

従業員数:40人

ウェブサイト:https://www.executive.jp/index.php

 

取り組みのきっかけやエピソード

 

・病気、介護、子育て、妊活・妊娠…、誰だっていつなんどき、どんな状況になるかわかりません。一人ひとり生活環境が違うのだから、一人ひとり働き方だって変わっていきます。

 

・当社のリモートワークは、お子さんの看病で休んでいた社員からの「自分自身は健康。会社には行けないが自宅で作業ができたらありがたい」という声をきっかけに、緊急時に活用するというところから始まりました。

 

・現在のフルリモートワークという働き方は、がんや病気に関わらず、介護、子育て、通院、遠方に住んでいるなど…様々な事情で自宅での勤務が好ましい方たちへの周知に繋がり、あらゆる勤務体系で働く社員が増えました。

 

・「事情と仕事を両立したい」、「限られた時間の中で責任を持って仕事をしたい」、「(事情と向き合いながら)キャリアアップをしたい」など、仕事・プライベートの両立についてポジティブで明確な目標を持つ社員が増えています。多くの社内制度は社員の声と共に作られています。

 

・当社員が、がんに罹患した例はありません。しかしながら、病気・子育て・介護・妊娠など、様々な事情と仕事との両立はすでに多数の経験があります。

 

・チーム単位での業務遂行、社内コミュニケーションのオンライン化、自社開発の情報共有システムなどの制度的な側面に加え、社員同士の思いやりや協力により「どんな状況でも働いていける」ことを、改めて言葉にしなくても、その事が当たり前である環境づくりを目指し、一歩一歩、着々と取り組みを進めています。

 

がんに罹っている人の積極採用、正社員採用(週3正社員・時短正社員などを含むフレキシブルな勤務形態での採用)を行ない採用活動にも注力しています。

 

風土づくり

 

◆どのような事情を抱えても、安心して働くことができる風土

・介護・子育て・病気・外国人・高齢者・遠方に住んでいる人など、様々な事情を抱えた「働きたいけど、働きにくい全ての人が、安心して安定して働けるように」という企業理念の元に、どのような事情を抱えても、やりがいを持って働ける環境つくりを社員の声と共に一緒に作っています。

 

・当社ではトップが先頭に立ち、定時に帰り、「プライベートの時間を取りなさい」「有給を取って旅行でもなんでも行ってきなさい」と宣言しています。形ばかりの改革ではなく、何が会社として推奨されているのかを明確にすることで、休暇や制度の活用が当たり前の風土が社員一人一人に根付いています。

 

◆事情があってもあきらめないで、解決できる方法を自分と会社で一緒に考えるという風土

・相談窓口の明確化と拡大を行ない、勤務・業務についての不安や悩みだけでなく、個人的な健康状態なども相談できる環境を整備しています。

 

・仕事、プライベートなど内容を問わない社長との1on1面談、人事と個別相談などの対面の他、オンライン相談、電話相談など、全ての社員がどんな内容でも気軽に相談できる場として、窓口はいつでもオープンにされています。

 

◆場所も時間も関係なくどこでも働けるという風土

・2020年6月より全社員がフルリモートワークに切り替わりました。会社=職場ではなくなったことで、例えば家から出ることが困難な事情があったとしても、事情に制限されることなく働くことができ、今夏は自宅からでしか働くことのできない人達が全国各地から加わるなど、働き方の多様性が更に広がりました。

 

・フルタイム・週3・時短に関わらず全ての社員が正社員であり、勤務体系によって給与や待遇は変わりません。

 

・治療や介護、育児などの様々な事情と仕事との両立・共生は当社にとって当たり前の風土として存在しています。

 

・また、フルリモートワークによってそれぞれの自宅が職場になったことを受け、「会社=仕事場ではない」」ことを明確化するために、これまで仕事場であった本社オフィスを一掃し、カフェスタイルにフルリノベーションを行いました。

 

・場所、時間に制限されない働き方をベースに、治療・介護・育児…それぞれがそれぞれの状況の中で最適に働く。という環境が作られています。

 

相談できる環境づくり

 

◆いつでもどこでも相談、対応ができるよう社内インフラを整備。

・社長との1on1面談では、主に社員のライフ目標についてヒアリングを行い、会社はその目標が達成できるよう支援をしていきます。社内の相談・面談窓口の拡充として、オンライン上でのグループ相談窓口、個別窓口のほか、ビデオ会議などのオンラインツールを活用し、どんな些細なことも相談・確認できる仕組みを確立しています。

 

◆人事なんでも相談室の強化:オンラインチャット相談窓口を追加し、どこにいても相談ができます。事情を抱えながら仕事との両立ができる方法を一緒に考える環境を整え、社員からの相談全般にのっています。

 

◆長期休暇明け面談(復職後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月)、入社後面談(入社後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月 )など復職後、入社後のサポート体制を整えています。

 

 制度・配慮

 

がんに罹患したときに限定した制度ではありませんが、当社の企業理念に基づき、どのような事情があっても、働くことを諦めずにやりがいをもって安心して長く働くための制度と取り組みがあります。復職後も職責は継続され、状況や長期休暇等を理由に失うことはありません。

 

◆勤務形態自由選択制度‥すべての社員を無期雇用の正社員とし、フルタイム・短時間正社員・週3正社員の3つの勤務形態を、自分の生活環境に応じていつでも転換・行き来ができる制度です。社員の性別・お子さん年齢・期間にかかわらずすべての社員が活用できます。

(例:週3→フルタイム→短時間勤務)※一ヶ月単位で転換可能

 

休職から復職後は、多くの時間を勤務にあてられない場合もあります。勤務時間や日数の短縮、時間単位の勤務など状況に合わせた柔軟な働き方があります。

 

◆NLPT制度(エヌエルピーティー)※『No Limitations on the location of work Place and working Time.』の頭文字を並べた名称) 場所や時間にとらわれず、働き方や働く場所を自分自身で選択することができます。勤務形態、勤務体制、場所、時間、期間など、状況に合わせた働き方を自身で選択しながら、仕事との両立を継続できる環境を整えています。

 

◆キャリアブレイク制度:一般的な『退職』(社員と会社の関係が解消される)という概念を廃止。

 

治療・子育て・介護など何かしらの事情で仕事を辞めざるを得なかった社員が、将来的に状況が変わり「会社に戻りたい」と希望した時に、いつでも職場に戻れることを目的とした取り組みです。休息期間の定めはありません。

 

新型コロナウィルスの感染拡大による影響に応じて新しく始めた「がんと就労」の取り組み等に関するエピソード

 

◆どんな時もどこででも働くことができるための改革

・新型コロナウイルス(COVID-19)を経験し、私たちの日常や会社の在り方や働き方が変化したことを受け、当社は2020年6月に全社員が完全リモートワークに切り替わり、自宅=職場、会社=遊び場とする大きな改革を行いました。

 

・これまで、勤務場所・勤務時間等に制限されていた通院や治療や子供の行事なども、その時に最適な勤務体系に転換しながら安心して取り組めるよう、制度や新しい施策を取り入れながら会社・社員全体が一丸となって環境を作っています。

 

・「会社=職場ではない」を分かりやすく明確化するために、コミュニケーションを図るためのオフィス=こみゅフェスとし、オフィスをカフェ風にフルリノベーションしました。月に一度コミュニケーションが仕事の出社デーを設け、フルリモートワークで不足しがちなコミュニケーションの補完を目的に活用しています。

 

・リアルと同等のコミュニケーションをどのように作っていくか、「まるで会社にいるような感覚」で誰とでも気軽に相談ができるようにするためにはどのような策が必要かなど、社員の声を交えながら会社全体で取り組んでいます。 

 

講評・コメント

 

社長との1on1面談、オンラインチャットによる窓口も追加された人事なんでも相談室、期間の定めのないキャリアブレイク制度など、今ある風土や環境があればがんに罹患して社員がでたとしても、対応してもらえそうな安心感を覚えます。
がん罹患者の声を活かした制度づくりをさらに進められることを期待しています。

Member部員

を押して、がんアライ部の部員になる

「がんアライ部」にご賛同いただける方はすべて部員と考えています。
まずはFacebookからつながり、一緒にがんとともに生きる社会をつくりましょう!