がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2020 シルバー】株式会社日立システムズエンジニアリングサービスの「がんと就労」施策  

【がんアライアワード2020 シルバー】株式会社日立システムズエンジニアリングサービスの「がんと就労」施策   

がんアライアワード2020に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:株式会社 日立システムズエンジニアリングサービス

事業内容:システム構築、システム運用・監視・保守、情報関連機器・ソフトウェアの販売と開発

従業員数:2,033人(2020年4月1日現在)

ウェブサイト:https://www.hitachi-systems-es.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・社内のメンバーががんに罹患。病気が発覚し、今後の治療や仕事のことで不安に思っていたところ、同じ病気の体験者に相談にのってもらえたことで不安が解消され、現在は治療と仕事を両立して活躍している。

 

・そのメンバーから、「自分自身の経験を生かして、がんの早期発見・早期治療の大切さを伝え、がんに罹患しても安心して働きつづけられる制度やサポート体制があることを伝えたい」という申し出があり、健康経営・ダイバーシティ部門の担当者がこれに共感して、取り組みを開始した。

 

・LGBTをはじめ、障がい者や病気治療中の方が、必要なときに相談しやすい風土づくりとして、日立システムズグループオリジナルの「ALLYステッカー」を作成し、賛同者に配布。PCや携帯電話に貼ることで、ALLYの浸透と見える化を促進。

 

風土づくり

 

◆定期健康診断の申し込み時期に合わせ、各年齢・性別に応じて受診できるがん検診メニューと補助金申請方法の案内メールを全社員に発信するなど、検診受診率の向上に取り組んでいる。

 

◆定期健康診断やがん検診で精密検査の指示を受けた社員には保健師がフォローしている。

 

◆また、管理職研修等の中で、産業医・保健師から健康に関する講話を実施するなど、産業医・保健師の活動を社内に周知することで、がんに限らず気になることや困ったときには産業医・保健師に相談しやすい風土づくりをすすめている。

 

◆2015年度より「がん予防と早期発見」をはじめとする健康に関するセミナーを定期的に開催。2019年度には日立システムズを中心にグループ会社一体となった「がんと就労を考える:がん予防と早期発見セミナー」を実施、当社からも多くの社員が参加。

 

・乳がん・食道がんを経験された日立グループ社員を講師にむかえ、検診・発見から治療・仕事の両立に至るまでの実体験談や、治療と仕事を両立する上で実際に利用した制度・工夫点などを伝えることで、自分や家族の健康について自分事として考えていただく機会としている。

 

・人事・総務スタッフや保健師からは、がんに罹患したときに使える会社制度や、がん検診メニューと補助金制度、仕事と治療の両立支援サポート体制等の説明を行い、がんに罹患しても相談しやすい風土づくりをめざしている。

 

◆また、2019年7月からは、がんセミナーに合わせて「がんになっても安心して働ける職場づくり」座談会を開催。がんに罹患したら、どうやって治療と仕事を両立し、あるいは職場としてサポートができるのか?について参加者どうしで対話する機会としている。

 

相談できる環境づくり

 

◆がん治療をしている社員への勤務上の配慮検討のために必要な情報は、産業医・保健師が、本人との面談を実施の上必要に応じて職場側意見書を発行するなど、会社側(人事スタッフ)と職場側に展開している。

 

◆「本人」「所属上長」「産業医・保健師」「人事スタッフ」が一体となり、個々人の治療状況に応じてサポートする「仕事と治療の両立支援サポート体制」を立ち上げ、ホームページやセミナー等を通じて周知している。

 

◆がんの治療状況別に、治療と仕事の両立支援制度を整理して一覧表に纏めた。本人が所属上長に相談する際や、産業医・保健師・人事スタッフが両立支援サポートを実施する際に、この一覧表を見ながら会話することで、相談しやすい環境づくりやスムーズなサポートができるよう、工夫した。

 

度・配慮

 

◆定期健康診断時のオプションとして各種がん検診の受診を推奨しており、がん検診受診者には、健康保険組合から補助金を支給している。

 

◆仕事と治療の両立支援制度として、フレックス勤務、時間単位年休、時差出勤等の柔軟な勤務・休暇制度あり。

・2020年10月からは、働きながら治療を続けるニーズが高まっていることを受け、がん治療他を対象とした「治療勤務制度取扱規則」が新たに制定され、短時間勤務(7時間、6.5時間、6時間、5時間)や、在宅勤務制度を利用可能となった。

 

新型コロナウィルスの感染拡大による影響に応じて新しく始めた「がんと就労」の取り組み等に関するエピソード

 

・在宅勤務中でも当事者が不安にならないよう、社内イントラ上に「治療と仕事の両立支援」ホームページを開設して関連情報を掲載するとともに、Skypeなどを用いた、産業医・保健師による疾病も含めたオンライン相談を実施している。また、がんに限らず、罹患者のリスクに配慮し以下の対策を実施している。

 

<対個人>

◆マスク、消毒液の全従業員への個別配布

 

<職場環境>

◆出社人数の調整

◆執務室の座席の間隔をあけて座るよう指示(表示)

◆飛沫防止パーテーションの導入

◆時差出勤、在宅勤務の一層の推奨

◆接触アプリ「COCOA」導入推奨 など

 

講評・コメント

 

がん罹患社員が別の罹患社員に相談にのってもらえたことで不安が解消された経験をしたこと契機となって、がんと就労の取り組みを開始されています。
がん罹患者の声を活かした環境・制度づくりをさらに進められることを期待しています。

 

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