がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2020 ゴールド】野村證券株式会社の「がんと就労」施策  

【がんアライアワード2020 ゴールド】野村證券株式会社の「がんと就労」施策   

がんアライアワード2020に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:野村證券株式会社

事業内容:証券業

従業員数:15,042人(2020年7月31日時点)

ウェブサイト:https://www.nomura.co.jp/

 

取り組みのきっかけやエピソード

 

・社員ががん等に罹患した際に必要な制度や給付に関する情報がイントラに集約されておらずわかりにくい状況だったため、「健康なとき」と「仕事と治療を両立するとき」に分類して社員が情報にアクセスしやすくしたことがきっかけ。

 

・2018年度から仕事を両立する社員の体験談をイントラに掲載。匿名・写真なしで可としているが、体験談を読んだサバイバーから徐々に実名・写真入りでの掲載希望が増えている。

 

・また、体験談を掲載した社員へ個別に相談したり、体験談を読んでがん検診の重要性を認識した社員が体験談を社内に拡散するなど、社員発の動きが増えてきている。

 

土づくり

 

◆会社の方針

がんなどの治療と仕事の両立支援のため2018年4月に「NOMURAの健康サポートプラン」を策定。会社として治療と仕事の両立を支援することを社内に情報発信している。

 

◆リテラシー向上や社内の理解浸透

・社員と上司向けの「治療と仕事の両立支援ガイドブック(本人編、上司編)」を作成し、がんなどの病気により治療を続けながら仕事をする社員が安心して仕事と治療を継続することができるよう、本人のみならず上司の対応方法なども周知している。

 

・治療と仕事を両立している社員の体験談を「キラッとNOMURA Life~私の体験談~」として社内イントラに掲載。匿名・写真なしで可としているが、体験談を読んだサバイバーから実名・写真入りでの掲載希望が増えている。また、体験談を読んだ社員から本人へ自身や家族のがんについての相談もあり、社員同士のつながりもできている。

 

・がんなどの理解を深めるための啓発活動として、以下の取り組みを実施。

  • 毎月社内で制作している健康番組(動画)において、3回にわたって「がん特集」を配信。「がん検診と精密検査」「乳がん・子宮頸がん」「胃がん・肺がん・大腸がん」について取り上げ、早期発見・早期治療の大切さやがんについてのリテラシー向上につなげた。
  • 2020年度より20代女性にも子宮頸がん検診を実施。本人たちが羞恥心等で受診を避けることがないよう、“ナッジ”を応用した教育資料を作成した。
  • 新任管理職研修において、復帰フローと両立支援ガイドブックに関する情報を提供。

 

・長期的な風土づくりを進めるために、全社員向け調査(健康意識調査)にて社員の意識を確認。調査からは、「病気の治療を続けながら働き続ける風土があると思う」という回答が46%あった。

 

相談できる環境づくり

 

◆定期的に社員と上司、また社員と人事がそれぞれ1対1でコミュニケーションを取る機会があり、業務に関すること以外にもキャリアやプライベートに関することを相談することができる。

 

◆社員の健康に関する社内相談窓口を用意

・健康相談室:社内の産業医・保健師・看護師・管理栄養士が連携して、がん等に罹患した社員がより快適に働けるようさまざまな相談にのっている

 

・両立支援サポーター:治療と仕事の両立について専門に学んだ保健師が主治医と連携しながらがん等に罹患した社員をサポートしている

 

・カウンセリングルーム:臨床心理士ががん等に罹患した後のキャリア等に関する相談にのっている

 

・人事:労働者健康安全機構の「両立支援コーディネーター基礎研修」を受講した人事担当者が社内制度や健康保険組合の給付に関することなど社員からの相談全般にのっている

 

・治療と仕事を両立している社員の体験談に投稿した一部の社員が連絡先を開示し、サバイバー自らが社員からの相談を受ける環境がある

 

制度・配慮

 

◆予防・早期発見

・30歳以上の社員は原則無料で人間ドック(女性は乳がん・子宮頸がん検診含む)を受診することが可能。2020年度より20代女性にも子宮頸がん検診を拡大した。なお、健保とのコラボヘルスの一環として、人間ドック早期受診者にはポイントを付与するインセンティブ制度を導入しており、継続受診・受診率向上に努めている。

 

・人間ドック受診時には有給の「人間ドック休暇」を利用可能

 

・定期健康診断/人間ドックの受診後に二次検査が必要になった社員へ受診勧奨を実施。また、がん検診項目で要精密検査となった社員へは健康保険組合とのコラボヘルスにより受診勧奨を実施しており、それぞれ二次検査・精密検査受診時は、有給の「二次検査休暇」を利用可能

 

・禁煙対策として、健康保険組合が希望者にオンライン禁煙プログラム費用の全額補助を実施。また、2020年度より毎月22日を終日禁煙日とするとともに、新型コロナウイルス感染防止のため社内喫煙所を閉鎖している。

 

・社員の健康増進のため、2017年度より「NOMURA健康チャレンジ(ノム☆チャレ)」を実施。部署ごとに健康に関する取り組みをしてその様子を健康プラットフォーム「WellGo」に投稿し、よい取り組みをした部署にはCHO賞を贈呈している。2019年度は社内バーチャルウォーキングイベント「ノム☆チャレWALK」を開催し、社員の平均歩数に応じた金額を特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalへ寄付した。イベント開始前後の全社員の平均歩数も1日あたり約900歩増加し、ウォーキングへのモチベーションや「寄付するために歩こう!」という意識が高まった。

 

◆罹患後

・半日・時間単位の年次有給休暇、傷病休暇、復職後の医師の診断に基づく短時間勤務。

 

・健保組合の高額療養費制度により、医療費の自己負担額が約25,000円/月に抑えられるため、経済的な心配をせずに治療に専念できる。

 

新型コロナウィルスの感染拡大による影響に応じて新しく始めた「がんと就労」の取り組み等に関するエピソード

 

・今回がんアライアワードに応募するにあたり、新型コロナウイルス感染予防と社内でのがんアライ宣言の認知度を上げるため、これまでのように大勢が集合して写真を撮るのではなく各自がアライ宣言を持って写真を撮る方法に変更。イントラサイトにて募集を行ったところ、70名超から写真が集まった。「今回初めてがんアライ部のことを知った。とてもいい取り組みだと思う」などのコメントもあり、がんアライアワードを活用して社内周知をすることができた。 

 

講評・コメント

 

毎月社内で制作している健康番組(動画)において、3回にわたって「がん特集」を配信されるなど、毎年着実に取り組みを進化されています。
イントラ上に掲載されている治療と仕事の両立をする社員の体験談(匿名・写真なしでの掲載可)を読んだサバイバーの社員から、徐々に実名・写真入りでの掲載希望が増えてきていたり、社員発の動きが増えてきていたりするエピソードから、がんと就労に関する取り組みの成果が社内に広がっていることが伝わってきました。

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