がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 シルバー】株式会社アグレックスの「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2019 シルバー】株式会社アグレックスの「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

シルバー受賞:株式会社アグレックス

業種: 情報サービス業

従業員数: 2,127名

ウェブサイト:https://www.agrex.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・もともと、1年に1人程度の罹患社員の報告があった程度でしたが、ここ数年、社員の年齢層が上がったことや、がん検診の受診率が上がったことにより、がんに罹患したことが判明する社員の報告が増えました。また、罹患後の勤務について社員やその上長から相談されることも増えてきたため、具体的な取組を検討し対応を始めました。

 

・がんに罹患されて治療を続けながら一生懸命に働かれている社員を支援したい思いがある反面、がんと闘病して亡くなってしまう方を見ると残念な気持ちと忸怩たる思いを抱きます。反対にがん治療を続けながら勤務された方が、治療をほぼ終了され完全に職場復帰を果たされた姿は励みになります。

 

・会社が、がんの治療と療養のために制度を整えていることで、罹患した社員の方だけでなく、ご家族にも「病気の為にすぐに辞めなくてもいい」「働きながら治療できる」という安心感を持っていただけて感謝されています。

 

風土づくり

 

◆がんに罹患した社員が発生した場合は、病気療養のための長期休業制度も会社独自に整えており、経済的な不安を少なくして療養に専念でき、復職後も治療を行いながら勤務できる環境をご本人と相談しながら整えています。また、がんと闘病しながら働く社員の姿は、そのまま、「罹患しても辞めなくていいんだ」という会社全体の風土づくりに繋がっています。

 

相談できる環境づくり

 

◆社員ががんに罹患した場合は、上司・人事部・産業医の相談体制を整えており、産業医から外部の医療機関への紹介を行うことも実施しています。また、多摩センターの拠点事業所には、がんを専門とした産業医が専属でおり、上長に相談しなくても個別に相談を受けることもできます。

 

制度

 

◆療養のための長期休業期間の休業補償を会社独自の制度として整えており、復職後も治療を続けながら柔軟に勤務できる環境を整えています(通院治療のための特別休暇・テレワーク勤務制度・スライドワーク【時差勤務制度】)

 

※現在準備中の遅刻早退を柔軟に認め評価に影響しない「フレキシブル勤務制度」も導入を予定しています。

 

講評・コメント

 

がん罹患者の増加に伴い、長期の休業補償や相談体制を構築されています。

 

治療を続けながら柔軟な働き方ができる環境を整えるフレキシブル勤務制度導入に際し、従業員の評価面にも配慮した制度設計を予定されています。

 

がん罹患者の声を取り入れた制度づくりをさらに進められることを期待しています。

 

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