がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ゴールド】株式会社日立システムズの「がんと就労」施策

【がんアライアワード2019 ゴールド】株式会社日立システムズの「がんと就労」施策

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:株式会社日立システムズ

業種: システム構築事業、システム運用・監視・保守事業、ネットワークサービス事業、情報関連機器・ソフトウェアの販売と開発

従業員数: 9,823人(2019年3月31日現在)

ウェブサイト:https://www.hitachi-systems.com/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・社内のメンバーががんに罹患。病気が発覚し、今後の治療や仕事のことで不安に思っていたところに、同じ病気の体験者に相談にのってもらえたことで不安が解消され、現在は治療と仕事を両立させることができた。そのメンバーから、「自分自身の経験を生かして、社内外にがんの早期発見・早期治療の大切さを伝え、万が一がんに罹患しても、安心して働きつづけられる制度やサポート体制があることを伝えたい」という申し出があり、健康経営・ダイバーシティ部門の担当者がこれに共感して、取り組みを開始した。

 

・昨年のがんアライ部アワードで「ゴールド」賞をいただいたことについて、経営幹部が社内外にメッセージを発信することで、がんと就労に関する理解が進み、職場サポートについても関心が高まっている。また、2018年11月には受賞企業3社合同で事例発表と情報交換会を開催したり、社外に向けて情報発信することで、社内外からの問合せが増え、「がんと就労」への社会的な関心の高さを感じている。

 

・全国各地で、主体的な取り組みも進んでいる。溝口オフィスでは、2018年6月に「女性従業員のためのランチタイム乳がんセミナー」、2019年1月に「子宮頸がん検査啓発セミナー」を開催。これは、保健師の「女性従業員に、がんに対する正しい知識を持ち、継続してがん検診を受けて欲しい」「何か体調の不安を感じたら保健師に相談して欲しい」という熱い思いから実現したもので、毎回30名を超える女性従業員が参加している。乳がんセミナーでは、社内で乳がんに罹患した体験者から、乳がん検診の重要性、治療内容や仕事との両立方法について伝える内容であり、参加者からは「早速、乳がん検診を申し込んだ」「何かあったら保健師に相談したい」「がんになっても、生き生きと活躍されている姿をみて心強かった」という感想が寄せられた。

 

風土づくり

 

◆2017年11月から、全国22か所で「がんと就労を考える:がん予防と早期発見セミナー」を継続開催中。乳がん・食道がんを経験された日立グループ会社の従業員が講師となり、検診・発見から治療・仕事の両立に至るまでの実体験談や、治療と仕事を両立する上で実際に利用した制度・工夫点などを伝えることで、自分自身や家族の健康について自分事として考えていただく機会としている。また、人事担当や保健師からは、がんに罹患したときに使える会社制度や、がん検診メニューと費用補助、仕事と治療の両立支援サポート体制等の説明を行い、保健師や人事担当に相談してもらいやすい風土づくりをめざしている。

 

◆男性管理職から「女性の健康問題について、どう扱っていいか分からない」との相談が多く、管理職が女性の健康問題を正しく理解し、相談しやすい風土を作るため、管理職向け「女性の健康とマネジメント」講演を開催した。女性のライフステージにおける健康問題として、乳がんや子宮頸がん・子宮体がんの基礎知識や検診の重要性、治療内容等について説明した。

 

◆2018年9月、2019年7月には、婦人科の女性医師を講師に招き、「働く女性の健康セミナー」を開催。女性の会社人生前半戦と後半戦にわけ、乳がんや子宮頸がん・子宮体がんの発生リスクや検診受診方法など、具体的な事例を伝えることで、検診受診率向上やセルフチェックの意識を高めている。

 

◆2018年7月、全従業員のご自宅宛に、健康に関する会社取組に関するお手紙を郵送した。その中で、がんの早期発見・早期治療に向けた検診の有効性や、がん検診メニューと費用補助制度等をPRした。2019年3月には定期健康診断の申込み時期にあわせて、全社員に対して、各年齢・性別に応じて受診できる、がん検診メニューと補助金申請方法等を案内する通知メールを発信。検診受診率の向上をめざしている。

 

相談できる環境づくり

 

◆「本人」「所属上長」「産業医・保健師」「人事・総務スタッフ」が一体となり、各個人の治療状況に応じてサポートする「仕事と治療の両立支援サポート体制」を立ち上げ、ホームページやデジタルサイネージを活用した周知のほか、セミナー等を通じて従業員に周知している。

 

◆がんに罹患したときに本人が使える制度を、がんの治療状況別に整理し、一覧表に纏めて周知した。本人が所属上長に相談する際や、産業医・保健師・人事担当が両立支援サポートを実施する際に、この一覧表を見ながら会話することで、相談しやすい環境づくりやスムーズなサポートができるよう、工夫した。

 

◆がん治療をしている社員への勤務上の配慮検討のために必要な情報は、社内保健スタッフ(主として産業医)が主治医と情報連携し、配慮検討に必要な情報展開を会社側(人事・総務スタッフ)に行っている。

 

・2019年7月から、「がんになっても安心して働ける職場づくり」座談会を開催。実際にがんに罹患したら、どうやって治療と仕事を両立し、あるいは職場としてサポートができるのか?について考える機会とし、心理的安全性の高い職場づくりや、上司に相談しやすい環境つくりを行っている。

 

制度

 

◆放射線治療や通院治療を支援する制度として、フレックス勤務制度、時間単位年休、時差出勤などの柔軟な勤務・休暇制度を導入。

 

◆がん検診受診者には、補助金支給制度あり。

 

講評・コメント

 

「がんと就労」に関するセミナーや座談会など、がんに特化した多数の取り組みを行われています。

 

また、第1回がんアライアワード受賞企業3社合同で事例発表や情報交換会を行い、社外に向けての発信もされています。

 

一企業としての取り組みにとどまらず、広く社会に向けられた姿勢を通じて、他の企業の人事担当者や経営者が自社の取り組みについて検討するきっかけを提供しています。

 

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