がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ゴールド】日本オラクル株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2019 ゴールド】日本オラクル株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:日本オラクル株式会社

業種: IT

従業員数: 2,600名

ウェブサイト:https://www.oracle.com/jp/index.html

取り組みのきっかけやエピソード

 

・乳がんの治療のため、平日に放射線治療30回(6週間連続)が必要な社員も、朝一番で治療をし、その後出社して一日も休みを取得することなく放射線治療期間を乗り切った。体力が衰えて疲れやすくなるので、週に1-2日は自宅勤務にするなど、フレキシブルに対応することができるので、特に不安にならずに安心して治療に専念出来た。

 

風土づくり

 

◆社員の多くが裁量労働制で働いているため、がんに限定せず治療やその他の私的な用件がある際に、上司と合意の上で半休や時間休を取ることなく、平日の日中でも用件を済ませることができる。不妊治療、介護、看護、育児、がん治療等々、用途を限定しないことで、逆にがん患者でも躊躇せずに治療と仕事を両立することが可能。

 

◆また、基本的に治療が必要な場合には治療に専念してほしいと伝えてはいるが、一方で社員の多くが自宅勤務可能なので、業務はできるが通勤が辛いという療養時期に業務を継続させることも可能となっている。これについても、自宅から業務を行う社員が当たり前にいることで、オフィスにいない場合でも電話会議やWeb会議等のテクノロジーを活用して、滞りなく業務を遂行できる土壌がある。

 

相談できる環境づくり

 

◆社員が体調面で不安に思った際には、産業医と健康面談が可能。また社員誰もが健康をはじめとしてなにか悩み事があればEAP(Employee Assistance Program)という仕組みを通じて、外部のカウンセラーへの相談ができる。

 

◆がんに罹患した社員が希望した場合、本人、人事担当者、上司、産業医とで相談をし、適切な勤務プランを合意する環境がある。

 

制度

 

◆社員は年に1回の健康診断が必須。未受診者には、リマインドメールが送られ、診断漏れを防いでいる。35歳以上からは胃、乳房、子宮の検査項目がある。

 

◆社員が入れる団体扱い保険にがん保険、所得補償保険があり、個人よりも割安に加入する事が可能。

 

◆会社が団体長期給与補償保険に加入しており、病気等で長期の休養が必要になった際に標準報酬月額の40%を最長60歳まで補償される仕組みがあるが、希望する社員はこれに上乗せして保険に加入することも可能。なお、2020年1月以降は標準報酬月額の50%まで補償範囲を拡大し、あわせて社員個人加入による上乗せ保険の負担を軽減する制度拡充を実施する予定。

 

◆育児に限定せず、時間限定勤務を採用することもできるので、がんからの復職時に、体調によっては勤務時間を限定した働き方ができる。

 

講評・コメント

 

がんの治療のため平日に放射線治療30回必要だった従業員が、会社の制度を活用することで一日も休みを取得することなく放射線治療期間を乗り切られたエピソードから、治療を支援する制度が使いやすい風土であることが伝わってきます。

 

団体長期給与補償保険により、病気等での長期休養が必要となった際に標準報酬月額の40%を最長60歳まで補償される仕組みがあるなど、がん罹患者が安心して治療と向き合える制度が整えられています。

 

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