がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ゴールド】サッポロビール株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2019 ゴールド】サッポロビール株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:サッポロビール株式会社

業種: 製造業

従業員数: 2,094名(2018年12月現在)

ウェブサイト:https://www.sapporobeer.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・健康保険組合のデータ上、がんの検査・治療を受けた社員数が想像以上に多かったことから、人事部として「治療と仕事の両立支援ガイドブック」の作成に取り掛かり、実際のがん経験者も入って推進することとした。

 

・胃がんの治療で長期の休暇を取らなければならない社員を上司や職場のメンバーが温かく送り出し、復帰した社員はその後、秘書室に異動し、社長秘書として活躍している。

 

・がんの手術で声帯を失った社員が復帰前に闘病経緯と現状を報告したメールに対し、150通以上の激励の返信が寄せられた温かい風土である。

 

・がんアライ宣言では、社長自らが宣言を行った。

 

・2018年のがんアライアワード・ゴールドの受賞に関して、社内周知に加えて社外にもリリースを発信し、CSR活動 を中心題材とした社外向けの「サッポログループコミュニケーションブック2019」にも掲載した。

 

・自社がんアライ宣言を具現化し、ダイバーシティや健康経営をさらに推進すべく、がん経験者の社内コミュニティ「Can Stars」を本年3月に発足した。

 

風土づくり

 

◆生活習慣病健診(健康保険組合が実施する健康診断、がん検診相当の項目含む)について、会社からも費用を一部補助し、就業時間中に受診可能な制度とした上、会社側からも積極的に受診勧奨を実施している。

 

◆「治療と就労の両立支援マニュアル」を作成し、社内イントラに掲載することで、がんに罹患した社員が治療と就労の両立に当たり必要な情報をいつでも閲覧できるような環境を整備している。

 

◆実際にがんに罹患したことによる退職者はいない。

 

相談できる環境づくり

 

◆上司とは定期的に個人面談をする制度があるため、その中で治療や仕事について相談できる体制を整備している。

 

◆全国事業場に産業医・保健師を配置しており、健康面での相談がしやすい体制を整えている。

 

◆自分の健康や家族事情を含めて、キャリアのことを社内のキャリア相談員にいつでも相談できるキャリア相談制度がある。

 

◆人事・上司・産業医・保健師が、定期的に状況確認・相談できる体制を整えている。

 

制度

 

◆失効した有給休暇を治療等に充当できる積立休暇に加え、時間有休・スーパーフレックス・テレワークを導入し、柔軟な勤務が可能になることで治療を続けながら就労継続できる体制を整えている。

 

◆がんに罹患した社員・その上司向けに「治療と就労の両立支援マニュアル」を作成し、社内イントラに掲載。治療と就労の両立にあたり必要な情報をすぐに得られるよう体制を整備している。

 

◆本年1月より、治療と仕事の両立に使える治療短時間勤務制度を導入した。

 

講評・コメント

 

治療と仕事の両立に使える治療短時間勤務制度を導入され、がんに罹患しても働きやすい制度づくりを進められています。

 

がん罹患者を上司や同僚が支え、応援していることや、がんアライ宣言を社長自ら行うなど、会社全体で支えている様子が伝わってきます。

 

がん罹患者の社内コミュニティ「Can Stars」を立ち上げられたとのこと。がん罹患者と会社が対話することで、より良い風土・環境・制度づくりにつながる取り組みが生まれています。

 

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