がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ゴールド】朝日航洋株式会社の「がんと就労」施策

【がんアライアワード2019 ゴールド】朝日航洋株式会社の「がんと就労」施策

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:朝日航洋株式会社

事業内容:航空運送事業/測量・建設コンサルタント事業

従業員数: 1,250人

ウェブサイト:https://www.aeroasahi.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

・担当者本人が罹患した際に社内制度の周知不足や当時の上長が休暇取得方法を把握していない、また「がんになった噂」が正しい知識ではない、など「これはまずい」と思えることが多々あった。それ故、復職後人事部宛に「がん治療と就労についての提言」をまとめ提出し、会社全体として取り組む必要があることを説いた。それにより現在は正式なプロジェクトとして認められ社内での教育や傷病データ収集、復職プログラムの構築等について定期的な会議の場で取り組んでいる。

 

・制度改定やハンドブック作成などを行ってきたが、全社員に周知できているとは思わないため、人事部と連携し、引き続き教育の場を企画・開催する。

 

・このようなプロジェクトを設置し人事部とがん罹患者が共に両立に向けて取り組むことにより「隠れがん患者」が相談に来るようになった。

 

・この取り組みは社外にも少しながら知られるようになり、他社のがん患者からの相談もある(同じように取り組みたい、や復職のために対会社とどのように話をするか等)。

 

・先日全国小中高生向けのがん教育の教材DVDの「就労との両立」について出演/収録をした。次年度からがん対策基本法に則りがん教育が進んでいく、そのための文科省推薦教材である。これを機に若い学生にも何かしらのメッセージを送る機会を作れたら、と考えている。

 

風土づくり

 

◆全体的な社内働き方改革プロジェクトの中に「私傷病の治療と仕事の両立支援分科会」を設置し、総合的な相談窓口/休暇の取得方法/治療に関わる情報提供等をバックアップしている。

 

◆社内向けのハンドブックを作成し「私傷病を理由に辞めない、辞めさせない」をスローガンにしている。

 

◆両立に不可欠な「正しいがん知識」を周知するために罹患者による「がん教育」と人事担当者による「両立支援に関する社内制度」をセットにした教育を全国の全社員向けに開催している。

 

◆失効有給休暇積立制度の改善:失効した有給を最大60日(有給と含めれると100日)傷病に限り利用できる制度について、今までは有給を使い切ったところから利用可能であった。しかし、罹患者にも生活に関する休暇が必要であるため、5日を残したところから利用可能とし、傷病ではない行事等での休暇に充てられるよう改善した。

 

相談できる環境づくり

 

◆罹患時、先述した社内相談窓口に問い合わせると、本人の情報展開に留意しながら治療及び休暇等の相談に応じてくれる。

 

◆治療を終え復職する際は当社オリジナルの*「仕事をする上での注意事項」を罹患者に記載してもらい、罹患者/罹患者上司/人事部/産業医とで面談し復職スケジュールを決めている。

*復職にあたり、「何が出来て、何に注意し、時間外や出張等可能か」などの注意点を主治医や薬剤師等医療従事者から聞いて社員が記載する書類で、業務配慮に役立てている。

 

制度・配慮

 

◆失効有給休暇積立制度(先述【風土づくり】参照)

◆サテライト勤務、時差/時短勤務

◆そのほかに、制度にはないが部門長の裁量によって罹患者が柔軟に就労できるよう対応

 

講評・コメント

 

がん罹患者本人が人事部・会社に働きかけ、プロジェクトを立ち上げ、取り組みを推進されていることは、他の会社にも広がって欲しい素晴らしい事例です。

 

また、失効有給休暇積立制度を改善されるなど、がん罹患者の声を制度づくりに反映されていていることが伝わってきます。「隠れ」がん罹患者からの相談も増えてきており、相談できる環境が広がっています。

 

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