がんアライアワード受賞企業の取り組み事例

   

【がんアライアワード2019 ゴールド】野村證券株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

【がんアライアワード2019 ゴールド】野村證券株式会社の「がんと就労」施策 - がんアライ部

がんアライアワード2019に寄せられた、各社の「がんと就労」への取り組みをご紹介します。

 

ゴールド受賞:野村證券株式会社

業種: 証券業

従業員数: 15,104名(2019年3月31日時点)

ウェブサイト:https://www.nomura.co.jp/

取り組みのきっかけやエピソード

 

これまで治療と仕事の両立支援をしている中で以下の課題を認識していたが、がんアライ部はじめ外部の勉強会等に参加することにより、もっと充実させる必要があるという認識が生まれたことがきっかけ。

 

・休職中や復帰後の制度等(人事制度、給付)についての情報が複数のイントラサイトにバラバラに掲載されており、病気になった社員が一度に情報を取得することが難しかった。

 

・事業所が全国に分散していることもあり、周りに治療と仕事を両立している人がいないと、他の社員の事例を参考にしたり当人同士で情報を共有することが難しかった。

 

【エピソード】

 

・社員の体験談「キラッとNOMURA Life~私の体験談~」掲載をきっかけに、両立支援サポーターがサバイバーと関わる機会が増えており、社内での良い事例が人事に集まるようになってきた。

 

・手に障害が残った社員が職場でPC作業がスムーズにできるよう環境を整える、復帰後の疲労を感じやすい期間は外回りから内勤と電話会議を取り入れる等、本人に寄り添った対応で職場全体がサポートできるようになってきている。

 

・がんの再発を経験した社員から「治療と仕事の両立支援ガイドブック」や制度について改善した方がいいポイントなどをヒアリングし、今後の改善につなげている。

 

風土づくり

 

◆がんなどの治療と仕事の両立支援のため2018年4月に「NOMURAの健康サポートプラン」を開始。会社として治療と仕事の両立を支援する姿勢を社内に情報発信している。

 

◆社員と上司向けの「治療と仕事の両立支援ガイドブック(本人編、上司編)」を作成し、がんなどの病気により治療を続けながら仕事をする社員が安心して仕事と治療を継続することができるよう、本人のみならず上司の対応方法なども周知している。

 

◆治療と仕事を両立している社員の体験談を「キラッとNOMURA Life~私の体験談~」として社内イントラに掲載。匿名・写真なしで可としているが、体験談を読んだサバイバーから徐々に実名・写真入りでの掲載希望が増えている。また、体験談を読んでがん検診の精密検査を受けた社員からも実体験についての共有があり、社内イントラへ掲載した。

 

◆復帰後のサポートとして、がんを含む長期欠勤をした社員に対する状況確認と、産業医の就業に関する意見聴取、看護職による保健指導を実施している。

 

◆がんなどの理解を深めるための啓発活動として、以下の取り組みを実施。

 

・全社員向けの社内健康番組「今月の健康ワンポイント」において「もしも病気になったら?みんなで考える治療と仕事の両立」というテーマで、自分や職場のメンバーががんになった場合のケーススタディについて特集。

 

・全社員へ配布する社内報において、がんと仕事の両立についての記事を掲載。

 

・新任管理職研修において、復帰フローと両立支援ガイドブックに関する情報を提供。

 

・本社にてがん治療の情報とお金に関するテーマのイベントを開催。当社のがんに関する取り組みも周知。

 

◆長期的な風土づくりを進めるために、全社員向け調査(健康意識調査)にて社員の意識を確認。調査からは、「病気の治療を続けながら働き続ける風土があると思う」という意見が多く集まっている。

 

相談できる環境づくり

 

◆定期的に社員と上司、また社員と人事がそれぞれ1対1でコミュニケーションを取る機会があり、業務に関すること以外にもキャリアやプライベートに関することを相談することができる。

 

◆社員と上司向けの「治療と仕事の両立支援ガイドブック(本人編、上司編)」を社内イントラネットへ掲載し、いつでも確認できる環境になっている。

 

◆社員の健康に関する社内相談窓口を用意

 

・健康相談室:社内の産業医・保健師・看護師・管理栄養士が連携して、がん等に罹患した社員がより快適に働けるようさまざまな相談にのっている。

 

・両立支援サポーター:治療と仕事の両立について専門に学んだ保健師が、主治医と連携しながらがん等に罹患した社員をサポートしている。

 

・カウンセリングルーム:臨床心理士ががん等に罹患した後のキャリア等に関する相談に乗っている。

 

・人事部:労働者健康安全機構の「両立支援コーディネーター基礎研修」を受講した人事担当者が社内制度や健康保険組合の給付に関することなど社員からの相談全般に乗っている。

 

制度

 

◆【予防・早期発見】

 

・30歳以上の社員は原則無料で人間ドックを受診することが可能。女性の場合は、乳がん・子宮がん検診も無料で受けることができる。

 

・人間ドック受診時には有給の「人間ドック休暇」を利用可能。

 

・定期健康診断/人間ドックの受診後に二次検査が必要になった社員へ受診勧奨を実施。二次検査受診時は、有給の二次検査休暇を利用可能(年度に1回)。

 

・禁煙対策として、5月31日の世界禁煙デーに合わせてイベントを開催。同時期に、「スマートノムラ禁煙チャレンジ2019」と題して、ヘルスケアプラットフォーム(WellGo)を活用した禁煙イベントを開催し、仲間と一緒に禁煙にチャレンジする社員を応援している。その他、健康保険組合では「無料禁煙相談」「オンライン卒煙プログラム」を提供。また、毎月22日を「禁煙の日」として、当グループ健康経営キャラクター(ノマトちゃん)が一日禁煙を呼びかけるポスターを社内イントラに掲載し、職場の喫煙対策を推進している。

 

◆【罹患後】

 

・半日・時間単位の年次有給休暇、傷病休暇、休職からの復職後の医師の診断に基づく短時間勤務。

 

・健保組合の高額療養費制度により、医療費の自己負担額が約25,000円/月に抑えられるため、経済的な心配をせずに治療に専念できる。

 

講評・コメント

 

治療と仕事を両立している従業員の体験談を社内イントラ上に掲載したことが広がりを生み、がん罹患者からの掲載希望が増えていることから、がんと就労に関する社内での理解が深まっていることが伝わってきます。

 

がん罹患者の声を取り入れながら、就労環境を整備したり、現行制度の改善を模索したり、就労を継続するための具体的な取り組みを進められています。

 

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